自分の危険日はいつ？算出方法と妊娠リスクを抑える対策【Q&A付】

この記事は、5分で読めます。

危険日以外であれば中出ししても大丈夫だと言われ、パートナーと体の関係を持ってしまったものの、妊娠してしまうのではないかという不安を感じ、本記事へたどり着いたのではないでしょうか。

危険日は、最も妊娠しやすい排卵日前後の期間を指すのが一般的です。

具体的には、排卵日の3日前から排卵日翌日（1日後）までの期間は、妊娠する可能性が高い危険日となります。

また、危険日の妊娠確率は年齢が若いほど高く、19～26歳の女性が危険日に性交をした場合、妊娠率は50％になります。（参考：東京都福祉局）

危険日を把握していなければ、望まない妊娠をしてしまい、最悪の場合、人工中絶することになります。

人工中絶は、あなたの体に負担がかかり、辛い思いをするので、できるだけ避けたい手術です。

そうならないためにも、危険日について正しい知識を持ち、自分の危険日を把握して妊娠を防ぐことが重要です。

そこで本記事では、危険日の具体的な期間や自分の危険日を求める方法について詳しく解説します。

危険日に関する性行為のQ&Aもあるので、悩みや不安の解消にぜひ参考にしてください。

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危険日は妊娠の可能性が高くなる排卵日3日前から排卵後1日後まで

冒頭でもお伝えしたとおり、妊娠する可能性が最も高い危険日は、排卵日の3日前から排卵日翌日（1日後）までの5日間です。

月経期	生理による出血が起こる時期 卵子を育てる卵胞ホルモンの分泌量が大きく減少 黄体期と並んで妊娠しづらいタイミング
卵胞期	生理後、新たな卵子がつくられる時期 排卵期直前の時期で、妊娠の確率がやや高い
排卵期	いわゆる危険日と呼ばれる時期 卵子が排出される日の前後数日間 月経周期が整っている場合、生理が始まった日から約2週間後くらいに卵子が排出される
黄体期	排卵後の最も妊娠しづらい時期 妊娠リスクの低い黄体期が安全日と言われている

ただし、危険日は、医学的に定義されているわけではありません。

排卵期は妊娠する可能性が高いことから、一般的に危険日と言われています。

女性の膣から子宮、卵管へと進んだ男性の精子と、排卵された卵子が卵管で受精し、子宮内膜に着床することで妊娠するためです。

例えば、月経周期が28日の場合、月経開始日の12〜16日前、13〜17日後の期間が危険日となります。

ただし、排卵期は、月経（生理）周期によって異なります。

そのため、まずはあなたの月経周期から、おおよその排卵日を特定しましょう。

自分の月経（生理）周期にあった危険日（排卵日）の求め方3つ

自分の月経（生理）周期にあった危険日（排卵日）を把握する方法は、3つあります。

自分の月経周期にあった危険日の求め方
月経周期が一定	オギノ式 月経周期から排卵日を予測
月経周期が変化しやすい	基礎体温法 基礎体温の変化から予測
月経周期が不規則 または月経が止まっている	排卵日予測検査薬 尿中の黄体形成ホルモンの変化から予測

自分の月経周期がわかっているかどうかで、求め方が変わってくるので、自分に合った方法から順番に優先して実行し、危険日を把握しましょう。

【月経周期が一定の人向け】オギノ式｜月経周期から排卵日を予測する方法

「28日周期」「32日周期」など、月経周期（生理周期）が一定で、サイクルも把握できている人は、オギノ式の計算式で排卵日を求められます。

オギノ式では、月経開始日の14日後を排卵日と考えるため、月経予定日から14を引くことで、月経開始から何日後に排卵が起こるかを予測できます。

例えば、月経周期が30日の場合、「30日（月経周期）-14日」なので、月経予定日から16日後が排卵日と推定されます。

【月経周期：30日】ー【オギノ式計算式：14日後】＝月経予定日の16日後が排卵日

そのほかの月経周期別の早見表を参考に、自分の排卵日を把握しましょう。

月経周期別｜オギノ式排卵日早見表
26日周期の場合	月経開始日から12日ごろが排卵日
28日周期の場合	月経開始日から14日ごろが排卵日
30日周期の場合	月経開始日から16日ごろが排卵日
32日周期の場合	月経開始日から18日ごろが排卵日

ただし、オギノ式でわかる排卵日はあくまでも目安です。

月経周期は、体調で変化することもあるため、計算式に当てはまらない可能性があります。

月経周期がわからない場合や、生理が遅れるような場合は、次に紹介する基礎体温法で危険日を把握しましょう。

【月経周期が前後しやすい人向け】基礎体温法｜基礎体温の変化から予測する方法

基礎体温法は、日々の体温の変化から排卵日を予測する方法です。

基礎体温には、排卵日を境に、排卵前が低温期、排卵後が高温期になる特徴があるため、毎日計測することで、基礎体温の変化から排卵日を予測することができます。

なお、基礎体温は、一般的な体温計ではなく、婦人体温計という専用の体温計を使用し、口の中で毎日できる限り同じ時間に計測する必要があります。

測るときは、婦人体温計の感温部を舌の裏側の付け根部分に当てて舌で押さえ、口を閉じて計ります。

まずは1周期続け、基礎体温表に、日々の基礎体温を記録していきましょう。

【月経周期が不規則な人向け】排卵日予測検査薬｜尿中のLH（黄体形成ホルモン）の変化から予測する方法

生理が止まっている人や、毎回周期が異なるような人は、排卵日予測検査薬を使って危険日とされる排卵期を確認しましょう。

排卵の16〜18時間ほど前に黄体形成ホルモン（LH）の分泌量が増えることがわかっており、排卵日予測検査薬を使うことでLHの変化から排卵が起きるタイミング＝妊娠しやすい日を把握することができます。

排卵日予測検査薬は排卵が予想される2〜3日前に検査を開始する必要があります。

月経周期が不規則な人は、直近で最も短い月経周期から検査開始日を判断しましょう。

使用する検査キットによって検査方法は異なりますが、検査キットの採尿部に尿をかけるだけのものが一般的です。

採尿後は、採尿部にキャップをして、平らなところに置き、判定ラインが出るのを待つだけです。

直接尿をかけるのが難しい場合、乾いた清潔な紙コップに採尿し、採尿部全体をつけて検査をする方法もあります。

判定ラインが表示されると、間もなく排卵が起こると予想されます。

妊娠の可能性が高い危険日と考えられるため、性交を避けるか避妊具を使用しましょう。

危険日（排卵日ごろ）に見られやすい体調の変化

排卵日を確認する方法から危険日を判断する方法を紹介しましたが、体調の変化から排卵期かどうかを判断できる場合があります。

排卵日前後は、ホルモンの変化により、体の不調が現れやすいためです。

具体的には、以下のような症状があげられます。

症状には個人差があり、体調によっても変化しますが、上記の変化に注目することで、排卵期が近いているかどうかを把握できる可能性があります。

必ず排卵日前に起こるとは言い切れませんが、ひとつの目安にしてみてください。

危険日以外＝安全日ではない！予測をミスすると妊娠リスク50％超

「排卵前後の危険日を把握し、その日以外は安全日だから大丈夫だよね？」

ここまでの内容を見て、上記のように「妊娠しやすいのは排卵日前後の危険日だけ」と誤解し、危険日以外を安全日だと思っていませんか。

排卵がなければ妊娠する可能性は低いため、排卵日を避ければいいと考えがちですが、精子の生存期間は長い場合約7日間、卵子の生存期間は約1日間と言われています。

危険日を外したと思っていても、体調の変化で排卵日がずれ、妊娠する可能性があります。

特に、初経から数年しか経過していないような10代の人や、月経周期が不安定な人も排卵期を正確に予測することが難しく、危険日以外は安全といえない点には注意が必要です。

冒頭でもお話しした通り、万が一、排卵日の予測がずれてしまうと、19〜26歳の女性の場合、妊娠リスクが最大50％を超えます。

危険日の妊娠確率は年齢が若いほど高い傾向があり、予測をミスすると妊娠リスクが非常に高くなります。

そのため、妊娠したくないのであれば、「危険日ではないから大丈夫」「安全日だから」と油断せず、避妊することが大切です。

危険日の妊娠リスクを回避する対処法3つ

危険日を避けていても妊娠してしまうかも知れないと聞いて、

「安全日だと思って避妊しなかった。妊娠してしまったらどうしよう。」
「これからきちんと避妊できるか心配。」

このような不安を感じたかもしれません。

しかし、これから紹介する状況に応じた対処・対策をすることで、危険日の妊娠リスクを回避することができます。

• 危険日に避妊しなかった場合はアフターピルを服用する
• 日常的にピルを服用して妊娠しにくい体づくりをする
• 避妊具の装着について話し合う

ぜひ参考にしてみてください。

危険日に避妊しなかった場合はアフターピルを服用する

危険日に避妊しなかった場合や、外出しで完璧な避妊はできていないといった避妊方法に不安が残る場合は、アフターピルを服用しましょう。

アフターピルとは、妊娠を望まないのに、妊娠してしまう可能性がある性行為をした場合に、緊急的に使用する経口タイプの避妊薬です。

このような場合に、72時間以内に服用することで妊娠するリスクを軽減できます。

アフターピルの避妊阻止率は、24時間以内の服用で95％あります。

服用までの経過時間	妊娠阻止率
24時間	95％
48時間	85％
49〜72時間	63％

妊娠しないためには、避妊することが大事です。

しかし、パートナーに言われて拒否できず、危険日に挿入したり、外出しなら大丈夫と思って避妊をせずに性行為をしてしまうこともあるかもしれません。

仮に避妊をしていても、100％避妊できるわけではなく、妊娠するリスクがあります。

危険日に避妊しなかった人や、避妊したけれど不安があるという人は、アフターピルを​うまく活用しましょう。

アフターピルの副作用について

アフターピル服用後は、以下のような副作用がみられる場合があります。
・吐き気、嘔吐
・腹痛、下痢
・不正出血
・頭痛、めまい
・倦怠感
・眠気　など

※副作用が長引く場合は、病院に相談しましょう。

日常的にピルを服用して妊娠しにくい体づくりをする

避妊率の高い低用量ピルを日常的に服用し、妊娠しづらい体づくりをするのも、危険日の妊娠リスクを回避するひとつの方法です。

低用量ピルは、理想的な服用（飲み忘れがなく、毎日同じ時間に服用）の場合、妊娠率は0.1％と言われており、ほぼ妊娠する可能性が低くなります。

飲み忘れや時間を厳守できない日もある一般的な服用でも、妊娠率は5％と言われているため、低用量ピルを服用することで、妊娠しづらくなり、危険日の妊娠リスクを軽減できます。

避妊具の装着について話し合う

パートナーと避妊具の装着について話し合うことも、望まない妊娠をしないためには非常に重要です。

アフターピルや低用量ピルの避妊率は非常に高いですが、それでも100％避妊できるわけではありません。

妊娠できない理由や事情があるのであれば、あなたがアフターピルや低用量ピルを服用して避妊対策をするだけでなく、パートナーも避妊具を装着してもらえないか話し合いましょう。

アフターピルが購入できるオンライン診療サービス6選

危険日に避妊しなかった場合や、避妊方法に不安が残る場合は、オンラインでアフターピルを処方してもらえます。

オンライン診療はスマホで完結できるため、「クリニックに行きづらい」と思っている人も使いやすいサービスです。

おすすめのオンライン診療サービスを6つ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

クリニック	説明	公式サイト
ソクピル	緊急避妊専門医が常駐 ＞詳細を確認する	公式サイト
エニピル	年中無休・24時間診療受付 ＞詳細を確認する	公式サイト
クリニックフォア	Webサイトから時間指定で予約できる ＞詳細を確認する	公式サイト
エミシアクリニック	誰にもバレずにLINEで診療 ＞詳細を確認する	公式サイト
メデリピル	いつでもスマホから受診できる ＞詳細を確認する	公式サイト
マイピル	産婦人科医が電話で診療 ＞詳細を確認する	公式サイト

順番に紹介していきます。

危険日に関する性行為のQ&A

最後に、危険日の性交について、よくある疑問や不安を紹介します。

ピルを服用すれば絶対に妊娠しない？

ピルの避妊率が高いため、服用すれば絶対に妊娠しないかのように誤解してしまう人がいるかもしれませんが、ピルで100％避妊できるわけではありません。

低用量ピルは、毎日同じ時間に忘れず服用する必要があります。アフターピルも、先述の通り、服用するタイミングが遅くなると、避妊阻止率は低下します。

また、ピルで避妊をしていても、妊娠するリスクは0ではないため、危険日の性行為に不安がある場合は、コンドームなどの避妊具を併用するようにしましょう。

危険日でも膣内に射精しなければ（外出し）妊娠リスクは低い？

いわゆる外出しという膣内へ射精をしない避妊の妊娠リスクは、中出しほど高くはありません。

しかし、外出しは避妊できずに妊娠してしまうリスクが高く、避妊失敗率は22％もあります。（参考：「米国における避妊の失敗」）

外へ出すタイミングがずれたり、膣内に射精をしない場合でも、男性器の尿道から分泌される無色透明の液体（カウパー腺液）に精液が混ざったりしている可能性があるからです。

単純計算で、5回に1回は外出しによって望まない妊娠をしてしまうという避妊率のため、妊娠したくないのであれば、危険日に外出しをしないことをおすすめします。

パートナーが危険日以外＝安全日と思っており、性行為を断れない場合はどうしたらいい？

パートナーが危険日以外は妊娠しない安全日と誤解しており、相手に求められて危険日に避妊をせずに性交をしてしまっている人もいるのではないでしょうか。

あなた自身は避妊をしてほしいのに、断りきれずに避妊なしの性交を繰り返すのは辛いことです。

もしパートナーが危険日や安全日の認識を誤解しているのであれば、

• 本記事を読んでもらう
• 友人や家族などから話をしてもらう
• 妊娠した場合について話し合う
• 産婦人科などの医療機関の避妊相談を利用する

このような方法で、避妊について話し合いましょう。

産科があるクリニックでは、お互いの理解に合わせた避妊方法の提案といった避妊に関する相談を受け付けていることがあります。

2人での話し合いではなかなか納得してもらえないという場合は、第三者の力を借りてみるものよいかもしれません。

まとめ

危険日の具体的な期間や、妊娠リスクなどをご理解いただけたと思います。

改めてポイントをおさらいしていきましょう。

すでに危険日に性交をしており、妊娠のリスクが高いという場合は、すぐに医療機関等を受診し、アフターピルの服用を検討しましょう。

アフターピル（レボノルゲストレル）の妊娠阻止率
24時間以内	95％
25～48時間	85％
49～72時間	63％

アフターピルの服用は、性交後すぐに飲むほど妊娠阻止率が高くなります。

妊娠リスクがある場合は、すぐに行動するようにしましょう。

危険日に中出しをするなど、妊娠する可能性が高い性交を繰り返している場合は、普段から低用量ピルを服用し、万が一に備えてアフターピルを持っておくことがおすすめです。

なかなか医療機関へ行けなくても、オンライン診療をうまく活用し、時間や手間を省いて、必要に応じたピルを処方してもらいましょう。