「AGAは発症したら終わりと聞くけど、本当だろうか?」「AGAを発症したようだ。もう終わりだ…」と、悩んでいませんか?
結論から言うと、AGAを発症しても終わりではありません。
10代や20代で抜け毛や薄毛を心配している人もいますが、AGAには、効果的な治療方法が確立しており、実際に多くの人が効果を実感しています。
また、AGAクリニックを受診してみたけれど、実際にはAGAではなかったという場合もあります。
この記事では、「AGAを発症したら終わり」と言われる理由を解説するとともに、AGAについて以下のように解説します。
この記事を読めば、AGAについて正しい理解ができ、AGAを発症しても終わりではないことがよく理解できますので、ぜひ最後まで読んでください。
▼この記事を監修してくれたお医者さんは…

Original Beauty Clinic GINZA 佐藤 玲史 院長
国立 東京医科歯科大学 医学部医学科卒業後、大手美容外科にて院長・顧問を歴任。有名美容外科の銀座にて院長就任したのち、2020年4月銀座にてOriginal Beauty Clinic GINZAを開院。
資格:日本美容外科学会認定専門医、日本美容外科学会会員、日本美容皮膚科学会会員など他多数
SNS:instagram
(※)医師はクリニック選定に関わっていません。
※本記事の価格は全て税込価格で表記しております。
※2025年9月時点での情報をもとに執筆しています。
※AGAの治療薬には、日本国薬機法上の医療薬品として認証・承認を得ていない医薬品が含まれます。また、施術に使われる幹細胞培養上清液・エクソソーム等は国内未承認医薬品です。そのため、万が一施術後に違和感等ございましたら、すぐにクリニックまでご連絡をお願いします。
※AGA治療は保険適用される場合がありますが、本記事で紹介しているクリニックは自由診療です。
※AGA治療に関わる返金保証等の条件詳細につきましては、各クリニックにお問い合わせください。
※オンライン診療は、医師の判断により対面での診療へ変更となる場合もあります。また、医師の診断により医薬品の処方ができない場合もあります。
「AGAを発症したら終わり」と言われる5つの理由

「AGAを発症したら終わり」と言われるのは、以下の5つの理由があるからです。
それでは、さっそく解説していきましょう。
治療をしなければどんどん進行するため
ひとつめは、AGAを発症してしまうと、治療をしない限り薄毛がどんどん進行するためです。
AGA(男性型脱毛症)は、放置すると症状が徐々に進行する性質を持つ疾患です。
自然に改善することは期待できないため、早期の対策が重要となります。
薄毛・抜け毛が気になり始めたら、何も対策せずに様子を見るよりも、皮膚科や専門クリニックに相談することが先決と言えるでしょう。
完治が難しいため
ふたつめは、AGAが完治が難しいから「治らないのでもう終わりだ」と悲観的になってしまうことです。
たしかにAGAは進行性の症状であり、一度発症してしまうと、完治が難しいです。
しかし、適切な治療を受ければAGAの進行を遅らせたり、症状を緩和させることができます。
早期治療をした場合、見た目に関してもさほど気にならないレベルに改善することが可能です。
したがって、「完治しないから終わりだ」というのは、間違っていると言えます。
治療費が嵩むため
3つ目は、AGAの治療にはお金がかかるから、「高額な治療費がかかるので終わりだ」と絶望してしまうことです。
AGAの治療は保険適用外となっているため、自由診療の診察料がかかります。
保険適用内の治療に比べると、高額の治療費が必要です。
【AGA治療費(月額)の例】 | |
---|---|
予防プラン(通院) | 6,200円 |
基本の発毛プラン(通院) | 15,400円 |
予防プラン(オンライン診療) | 3,600円 |
発毛プラン(オンライン診療) | 10,800円 |
AGAは完治しないので「一生、高額な治療費を払い続ければならない」と考えてしまう人もいます。
しかし、AGA治療では早期の治療開始や、オンライン診療などで、治療費を抑えることができます。
したがって、「AGAの治療は高額だから終わりだ」と絶望するほどではなく、治療費を抑えることも可能です。
治療の効果を実感するまでに数カ月以上かかるため
4つ目は、治療効果を実感するまでに数か月以上かかるから、「なにをしても改善しないのでは」と不安になってしまうことです。
3~6か月ほどで効果を実感し始める人が多いですが、人によってはそれ以上かかります。
そのため、効果を実感できるまで待てず、治療を途中でやめてしまったり、不安になって「終わりだ」と考えてしまうのです。
しかし日本皮膚科学会の研究結果によると、AGAの治療薬を5年間飲み続けると、99.4%の人が改善効果を得ています。
※参考:日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
効果が実感できないからといって「終わりだ」と考えるのは、時期尚早です。
誤ったイメージがあるため
5つ目は、AGAについて誤ったイメージがあるから、「そんなイメージを抱かれたら自分は終わりだ」と連想することです。
- 仕事ができなそう
- 友だちがいなそう
- 人付き合いが悪そう
一部ではありますが、こうしたマイナスイメージが先行することで「AGAになったら人生終わりだ」と、短絡的に結論付けてしまう人がいます。
しかしAGAはあくまでも男性型脱毛症という頭髪の症状であり、個人の能力や性格とは全く関連がありません。
したがって、こうしたイメージと個人の内面を結び付けて考えるのは間違っていると言えます。
AGAの基本情報

「AGAを発症したら終わり」と言われる理由については、よくお分かりいただけたと思います。
これらは、AGAに関する正しい知識がないために起こる誤解です。
ここからは、「AGAを発症したら終わり」と思っている人のために、AGAとは何か、以下の順で解説します。
AGAに正しく対処するためにも、AGAに対する正しい知識は必須です。
ひとつずつくわしく解説するので、ぜひ参考にしてください。
AGAの症状
AGAとは「男性型脱毛症」と言われるとおり、男性の薄毛のことを言います。
一般的に、おでこの生え際・頭頂部・前頭部の髪が薄くなる状態が多いです。
- おでこ、頭頂部、前頭部の髪の毛が薄くなる
- おでこの生え際がM字型になる
- 抜け毛が増える
- 髪の毛のボリュームが減る
- 地肌が見える
- 産毛が増える
- 髪の毛が細くなる
- 髪の毛が柔らかくなる
- 髪の毛のハリ・コシがなくなる
- 頭皮がかゆくなる
- 頭皮が固くなる
- フケが増える
上記のような症状が気になるなら、AGAの可能性がありますのでチェックしましょう。
AGAの症状は、毛髪が本来の発毛および育成サイクルの乱れに起因していると考えられます。
一般的に、毛根で生み出された髪は、まず成長期に入り、その後退行期、そして休止期へと移行していく一連のサイクルに従います。
この流れが適切に機能しない場合、毛髪の健康や量が維持できず、薄毛や抜け毛の原因となりAGAの進行が促される仕組みです。
【正常なヘアサイクル】 | |
---|---|
①成長期 | 毛根の奥にある毛母細胞が分裂し、毛が伸びる時期(2~6年) |
②退行期 | 毛母細胞の活動が弱くなり、毛根から毛が離れてくる時期(2週間) |
③休止期 | 毛母細胞の活動が完全に停止し、毛穴から毛が抜け落ちる時期(3~4か月) |
通常のヘアサイクルでは、成長期が2~6年ほどですが、AGAではその期間がわずか数か月になっている状態です。
その結果、髪の成長が十分ではない状態で退行期へ突入し、短期間で抜け落ちる現象が生じます。
結果的に、頭髪全体が薄くなり、髪の質が細く柔らかく変化する症状が現れるのです。
AGAが進行すると、毛根が機能を失い再生が難しくなり、治療の効果を実感しにくくなってしまいます。
こうした状況を踏まえても、早期に治療を開始することが重要と言えるでしょう。
AGAの進行
AGAは進行性の疾患であるため、一度症状が現れるとその後は徐々に悪化していく傾向にあります。
対策を講じなければ、自然に症状が止まったり緩和することは期待できません。
AGAの進行パターンは大別して3つに分けられ、それぞれがさらに細かく分類されています。
この分類は、研究者の名前から「ハミルトン・ノーウッド分類」と呼ばれています。
【AGAの進行(ハミルトン・ノーウッド分類)】 | ||
---|---|---|
頭 頂 部 (O字型) | II vertex型 | II型に加えて頭頂部にも薄毛が見られる状態 |
III vertex型 | III型に加えて頭頂部にも薄毛が見られる状態 | |
おでこの生え際 (M字型) | I型 | おでこの生え際が後退しはじめ、薄毛が見られる状態 |
II型 | I型が進行した状態 生え際が後退してM字型の切れ込みが深くなる | |
III型 | II型が進行した状態 M字型の切れ込みがさらに深くなる | |
IV型 | III型が進行した状態 頭頂部にも薄毛が見られる | |
V型 | IV型が進行した状態 生え際が頭頂部に向かって進行し、頭頂部の薄毛範囲が広がる | |
VI型 | 生え際と頭頂部の薄毛がつながり、側頭部と後頭部に髪の毛が残っている状態 | |
VII型 | 側頭部にも薄毛が進行し、後頭部のえり足付近に髪の毛が残っている状態 | |
前 頭 部 (U字型) | II型a | I型が進行し、おでこの切れ込みとともに後退している状態 |
III型a | おでこの切れ込みが後退し、前頭部も薄毛になる | |
IV型a | 前頭部が後退し、頭頂部の薄毛とつながる状態 | |
V型a | IV型が進行し、薄毛の範囲がさらに広がった状態 |
AGAの進行は、発症の開始部位に応じて3種類に分類されることが多く、これらのタイプはアルファベットの形状に例えられて呼ばれる場合もあります。
M型は、おでこの生え際から進行するパターンです。
鏡を見た時に自分で気が付くことが多いので、早期から治療を始めやすいです。
O型は、頭頂部から薄くなるタイプで、日本人にもっとも多いと言われています。
自分では見えにくい部分なので、人から指摘されて気付くことも多いです。
U型は日本人にはめずらしいタイプです。
前頭部から頭の後ろに向かって進行し、ヘアラインが耳よりも後退する傾向していきます。そのため、症状が深刻になりやすく、長期にわたる治療が必要になるケースが多いです。
ハミルトン・ノーウッド分類に当てはまらない薄毛・抜け毛や急速に進行する薄毛は、AGAと診断されない場合があります。
AGAの発現率
日本人男性のAGAの発現率は約30%であり、全体のうち3人に1人の割合でAGAの症状が現れることになります。
※参考:SPRINGER LINK|男性型脱毛症 — 日本人におけるその発生率と関連疾患
この数値からも、AGAが珍しい現象ではないことがわかるでしょう。
また、年齢が上がるにつれてAGAの発現率は高くなる傾向にありますが、特定の層に限らず、誰にでも起こり得る症状です。
自分自身や周囲の方々がこの症状に直面する可能性があることをしっかりと認識し、早期の予防や適切な対策を講じることが重要だと理解しておくことが大切です。
AGAの原因
AGAの根本原因は、男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)に起因しています。
DHTは毛根の受容体に結合して毛母細胞の働きを抑制し、新しい髪の成長を妨げるため、脱毛や薄毛が進行します。
このため、DHTは「髪にとっての悪玉ホルモン」とも呼ばれ、これを減少させることがAGA予防の鍵です。
AGAの原因

DHTは、5αリダクターゼという酵素がテストステロンという男性ホルモンと結びつき生成されます。
その活性度は個人差が大きく、遺伝的影響が顕著であることが示されており、中でも母方の祖父に薄毛が見られる場合、AGAを発症する確率が高くなる可能性が高いです。

5αリダクターゼにはI型・II型の2種類の型がありますが、両タイプに効果を示すザガーロや、II型に限定して作用するプロペシアが一般的に使用されます。
AGAはの原因は遺伝が大きいと言えますが、DHTにはたらきかけることができれば、AGAの症状は緩和できます。
AGAを発症した時の対処法

もしもAGAを発症した場合、なるべく早く治療を始めるのがおすすめです。
その理由は、AGAは進行性のため対策を講じなければどんどん進行してしまうからです。
本章では、AGAを発症した時に行うべき対策を3つ紹介します。
優先度の高い順に紹介していきますので、参考にしてください。
クリニックで医師の診断を受ける
もっとも優先すべきは、病院へ行って治療を受けることです。
できるだけ早期に治療を開始した方が、効果を実感するまでの期間も短く、費用を抑えられることが多いからです。
AGA治療には、主に5αリダクターゼ酵素の働きを抑制する効果がある薬と、発毛を促す薬の2種類が用いられます。
早期に治療を開始することで、2種類の併用ではなく、5αリダクターゼ酵素の働きを抑制する薬だけで効果を実感できる可能性があります。その分、費用を抑えることができるのです。
おすすめのクリニックを紹介します。
クリニック | 説明 | 公式サイト |
---|---|---|
![]() DMMオンラインクリニック | 24時間オンライン診療受付 | 公式サイト |
![]() CLINIC FOR | オンライン・来院可能なクリニックを展開 | 公式サイト |
![]() AGAヘアクリニック | AGA治療専門の病院 | 公式サイト |
![]() AGAスキンクリニック | AGAに特化した専門クリニック | 公式サイト |
![]() 駅前AGAクリニック | LINEでの予約は24時間受付中 | 公式サイト |
![]() Dr.AGAクリニック | 全院に毛髪診断士が在籍 | 公式サイト |
![]() 東京AGAクリニック | 発毛専門クリニック | 公式サイト |
![]() 湘南美容クリニック | AGA治療専門ドクターが全国に在籍 | 公式サイト |
![]() スマイルAGAクリニック | 900パターンの治療法がある | 公式サイト |
できるだけ早期にAGA治療を始めることが、治療コストを抑えるポイントになりますので、相談してみてください。
進行具合にあったAGA治療を受ける
AGAは、人によって薄毛の原因や進行具合が異なりますが、自分自身で現在の薄毛の状態を判断し治療方法を決めることは極めて困難です。
しかし、薄毛を実感している人や、市販薬を用いて対処している人の中には、「薄毛対策と発毛効果のある薬を飲んでいればAGAは治療できる」と勘違いしている人も少なくないでしょう。
AGA治療は薄毛の進行具合に合わせ「守り」と「攻め」の治療を行います。
治療目的に合わせたAGAの治療内容には、以下の方な方法があります。
治療目的 | 治療内容 |
---|---|
現状維持・予防 | 内服薬1種類 ・フィナステリド ・デュタステリド ・ミノキシジルなど |
現状維持・発毛 | 内服薬・外用薬 ・内服薬 ・ミノキシジル外用など |
効果的な発毛 | 内服薬・外用薬・注入治療 ・内服薬 ・外用薬 ・メソセラピー、BENEV GFなど |
半永久的な発毛 | 自毛植毛 ・FUE法(毛根ごと移植) ・FUT法(皮膚ごと移植)など |
自身の進行具合に合った適切な治療を行うことが、効果を実感するための近道です。
適切な治療を行うためにも、現在の進行具合を診断し、治療目的に合ったプランを提案してくれるクリニックを選びましょう。
生活習慣を見直し、進行を遅らせる
生活習慣を改善するとホルモンバランスが整うため、病院でのAGA治療と合わせて積極的に取り組むことが大切です。
実際に、病院でAGA治療を受ける際に、生活習慣の改善を指摘されることもあります。
- 睡眠不足
- 過度な飲酒
- タバコ
- 偏った食生活
ただし、生活習慣の乱れは一因でしかなく、AGAは遺伝や年齢によるところが大きな原因と言われています。
生活習慣の改善だけではAGAの予防・改善は難しいため、専門クリニックを受診し、投薬治療と合わせて進めることがおすすめです。
AGA治療の種類

AGAの治療法は多岐にわたり、個々の症状や目的に合わせた方法を選ぶことが、効果を実感するための重要なポイントです。
一般的な治療法として、以下のものが挙げられます。
上記の治療法にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、治療を開始する前に医師と相談し、十分に理解することが不可欠です。
それぞれの治療法について、確認していきましょう。
内服薬による治療
AGA治療で用いられる内服薬には、主にフィナステリド(プロペシア)とデュタステリド(ザガーロ)の2種類があります。
これらの薬は、脱毛の原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)という男性ホルモンの生成を抑制することで、抜け毛の進行を遅らせ、発毛を促進する効果が期待されています。
薬剤名 | フィナステリド(プロペシア) | デュタステリド(ザガーロ) |
---|---|---|
効果 | DHT生成を抑制し、抜け毛を防ぐ | フィナステリドより強力にDHT生成を抑制 |
主な副作用 | 性欲減退 勃起機能不全 射精障害、精液の質低下、精液量減少 肝機能障害など | 性欲減退 勃起機能不全、射精障害 腹部不快感(腹痛、下痢) 味覚異常 多毛症など |
その他 | – | 比較的新しい薬 |
なお、上記の内服薬は効果が期待できる反面、副作用のリスクも伴うため、医師の指導のもとで使用することが重要です。
特に、妊娠中の女性は、これらの薬に触れることさえ避ける必要があります。
また、AGA治療薬として知られるミノキシジルにも内服薬がありますが、日本では承認されておらず、副作用に関する情報も十分に確立されていません。
そのため、ミノキシジルの内服薬の使用は慎重に検討しましょう。
外用薬による治療
AGA治療の外用薬としては、ミノキシジルとデュタステリドが一般的に用いられます。
これらの薬剤は、頭皮に直接塗布することで、発毛を促す効果が期待できます。
治療プランとしては、以下のパターンがあります。
- ミノキシジルのみ使用
- フィナステリドまたはデュタステリドのみ使用
- ミノキシジルとフィナステリド、またはデュタステリドの併用
毎日継続して使用することで薄毛の改善が期待できますが、使用を中止すると効果が失われるため、継続的な使用が重要です。
薬剤名 | ミノキシジル | デュタステリド |
---|---|---|
効果 | 血行促進、毛母細胞の活性化 | 毛母細胞を活性化し、発毛を促進 |
副作用例 | 頭皮の赤み、かゆみ | 頭皮の乾燥、発疹 |
使用方法 | 頭皮に直接塗布 | 外用薬として頭皮に塗布 |
外用薬は、内服薬に比べて比較的使いやすいというメリットがあります。
しかし、使用前には必ず医師の診察を受け、適切な使用方法や注意点について説明を受けることが大切です。
頭皮への注入による治療
注入療法は、発毛促進成分を頭皮に直接注入することで、毛母細胞を活性化させ、発毛を促す治療法です。
成長因子や血液由来の成分が使用されるため、内服薬や外用薬では届きにくい部位にも効果が期待できます。
特にPRP注射とHARG注射は、患者自身の成分を使用するため、アレルギー反応などのリスクが低いとされています。
治療方法 | PRP(多血小板血漿)注射 | HARG(毛包再生療法)注射 |
---|---|---|
作用効果 | 毛母細胞の活性化、毛周期の正常化 | 毛包再生、発毛促進 |
使用成分 | 患者の血小板を分離・濃縮 | 患者の毛包細胞を培養 |
これらの注入療法は、効果に個人差があるため、医師との相談が不可欠です。
外科的な治療
外科的治療は、薄毛を改善するための手術方法であり、主に自毛植毛と人工毛植毛があります。
自毛植毛は、自身の後頭部など、薄毛になりにくい部分の髪を薄毛部分に移植する手術です。
この治療法では、移植した髪が定着すれば、自然な見た目の髪を再現できるというメリットがありますが、手術費用が高額になる場合があり、手術後のダウンタイムや手術痕が残る可能性も考慮する必要があります。
また、治療後の経過には個人差があるため、術後の丁寧なケアが重要です。
一方、人工毛植毛は、人工の毛髪を頭皮に植え込む手術です。
しかし、この治療法は拒絶反応や感染のリスクが高く、日本皮膚科学会でも推奨されていないため、人工毛植毛を検討する際には、十分な情報収集を行い慎重に判断しましょう。
治療方法 | 自毛植毛効果 | 人工毛植毛 |
---|---|---|
効果 | 自然な見た目の髪を再現 | 植毛した毛髪が持続しない可能性があり、推奨されない治療法 |
リスク・副作用 | ダウンタイム 手術痕が残る可能性 | 拒絶反応 感染リスクが高く推奨されていない |
これらの情報を踏まえ、外科的治療を検討する際には、医師と十分に相談し、自身の状況や希望に合った治療法を選択することが大切です。
AGA治療のながれ

AGAは治療薬で症状の進行を抑制できるものであり、「もう終わりだ」と諦める必要はないことをお伝えしてきました。
もしAGAの兆候に気づいたら、まずは医療機関に相談することがおすすめです。
本章では、AGA治療が初めての人に向けて、病院での診察や治療から治療開始までの一般的な流れを解説します。
STEP1 予約
STEP2 カウンセリング
STEP3 写真撮影・血液検査
STEP4 治療薬処方・通院
それぞれ詳しく解説しましょう。
AGA治療を始めるには、まず専門の医療機関(病院やクリニック)に予約を入れる必要があります。
予約方法としては、電話やオンライン予約を受け付けているクリニックが多いです。
AGA治療は専門的な知識と時間を要するため、予約制を採用している医療機関がほとんどです。
予約なしで直接訪問しても、診察を受けられない場合があるため、必ず事前に予約をしてから受診するようにしましょう。
予約した日に医療機関を訪れ、まずは医師によるカウンセリングを受けましょう。
カウンセリングでは、事前に記入した問診票をもとに、医師があなたの悩みや症状について詳しく聞き取りを行います。
この際、AGAであるかどうかの診断、治療薬の効果や副作用、費用などについて、詳しく説明を受けられます。
治療を始めるかどうかを、カウンセリング後すぐに決める必要はありません。
十分に検討し、納得した上で決めることができます。
初回カウンセリングは、無料で行っている医療機関も多いので、気軽に相談してみると良いでしょう。
本格的な治療を開始することが決まったら、最初に行われるのが写真撮影と検査です。
写真撮影は、治療効果を客観的に確認し、経過を視覚的に把握するため、定期的に実施されます。
また、血圧測定や血液検査は、治療薬が体に悪影響を及ぼさないかを確認するためです。
これらの検査によって、あなたの体の状態を把握し、安全に治療を進めることができます。
さらに、医療機関によっては、AGAのリスクを遺伝子レベルで調べる遺伝子検査を実施しているところもあります。
遺伝子検査に興味がある場合は、カウンセリングの際に相談してみると良いでしょう。
血液検査の結果が出たら、医師から治療薬が処方されます。
通常、1週間程度後に再度医療機関を受診し、薬の受け取りや治療経過の確認を行う場合が多いですが、医療機関によっては、検査当日に薬を受け取れる場合もあります。
その後は、月に1回程度のペースで通院し、医師の診察と薬の処方を受けましょう。
AGA治療は、効果を実感するために最低でも3か月程度継続することが推奨されています。
病院での診察を検討している人は、おすすめクリニックについてまとめている以下の記事を参考にご覧ください。
AGA治療を検討中の人はこの記事を読んでいます
AGAに関するよくある質問
最後に、AGA治療のよくあるQ&Aを紹介します。
早速、確認していきましょう。
AGA治療薬はどんな人でも受けられる?
AGA治療は、原則として20歳以上の男性を対象としています。
これは、AGA治療薬が男性ホルモンに作用する性質上、成長過程にある20歳未満の人へ投与ができないためです。
また、未成年者に対する治療薬の有効性や安全性に関するデータが十分に確立されていないことも理由の一つです。
もし20歳未満で薄毛が気になる場合は、まずは生活習慣や頭皮環境の見直しから始め、経過を観察しましょう。
生活習慣や頭皮環境を見直しても薄毛が改善されない場合は、皮膚科や薄毛専門クリニックなどの専門機関への相談をおすすめします。
専門機関への受診に抵抗がある場合は、オンライン診療でリモートによる無料カウンセリングを受けることも可能です。
AGA治療をやめるとどうなる?
AGAは進行性の症状であるため、基本的に「完治」という概念はありません。
AGA治療を行なっている間は進行を遅らせることができますが、中止すると治療の効果はなくなり、またAGAの進行が始まります。
そのため、AGA治療を開始する際は一生続けるつもりで検討しましょう。
ただし、6ヶ月〜1年間程度集中的にAGA治療に取り組み十分な発毛効果を実感できたら、治療薬の量や種類を調整しながら維持できる場合があります。
治療薬の調整については、自己判断せず、主治医とよく相談しながら見極めることが重要です。
「初期脱毛」って何?
AGA治療薬を飲み始めて10日〜1か月程度で起こる症状で、治療薬の中でも、特にミノキシジルを使用する場合に多く見られます。
これは、DHTによって乱れてしまった毛周期(ヘアサイクル)を、AGA治療によって活性化するためです。
現在生えている毛髪が、早期に休止期に入り抜け落ちるので、一時的に見た目が損なわれることがありますが、次に生えてくる髪の毛は毛球が太く長く成長し、抜けにくくなりことが期待できます。
初期脱毛が不安な人は、カウンセリングの際に初期脱毛が起こりにくい治療薬を希望することを伝えましょう。
AGA治療は保険がきく?
AGAには、「男性型脱毛症」という病名がついていますが、医療保険は適用されません。
また、年末調整や確定申告で所得税の節税につながる医療費控除においても適用外です。
自由診療に分類されるため、自己負担額は10割と高額になる場合がありますので、治療にかかる費用は事前にしっかり確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、「AGAを発症したら終わり」と言われる理由を解説するとともに、AGAとは何かについてくわしく解説しました。
「AGAが発症したら終わり」と言われるのは、AGAについて知識が不足しているからであって、適した治療を受ければ改善効果が期待できます。
AGAに対する正しい知識や、AGAを発症したらどうすべきか、治療方法などもしっかり理解した上で、AGAと向き合い治療を初めましょう。
この記事があなたの助けになれば幸いです。
※本記事の価格は全て税込価格で表記しております。
※2025年9月時点での情報をもとに執筆しています。
※AGAの治療薬には、日本国薬機法上の医療薬品として認証・承認を得ていない医薬品が含まれます。また、施術に使われる幹細胞培養上清液・エクソソーム等は国内未承認医薬品です。そのため、万が一施術後に違和感等ございましたら、すぐにクリニックまでご連絡をお願いします。
※AGA治療は保険適用される場合がありますが、本記事で紹介しているクリニックは自由診療です。
※AGA治療に関わる返金保証等の条件詳細につきましては、各クリニックにお問い合わせください。
※オンライン診療は、医師の判断により対面での診療へ変更となる場合もあります。また、医師の診断により医薬品の処方ができない場合もあります。

MedionLifeは「医療をフラットに、ウェルネスの選択肢を拡げる」をテーマに、オンライン診療や健康医療、美容医療に関する情報をお届けします。誰もが安心して医療・健康知識にアクセスできる場を目指し、薬機法・医療広告規制適正化協会(YMAA)認定を取得。法令遵守を徹底しながら実用性の高いコンテンツ作成に努めています。