AGA治療の費用はいくら？保険適用や控除・クリニック別の相場を解説

「AGA治療の費用は、いくらかかる？」と調べていてこの記事をご覧いただけているでしょうか。

AGA治療にはいくつかの選択肢があり、どの治療薬を使うかによって、費用に幅が出てきます。

おおまかに結論からいえば、1ヶ月あたり3,500円〜10,000円以上を見込んでおく必要があります。

AGA治療は効果が出るまで通常6ヶ月かかり、効果が出た後も、その効果を持続するための継続治療が必要です。

本記事では「AGA治療にかかる費用」に焦点を当て、保険適用や医療費控除のトピックも含めて詳しく解説します。

費用面のさまざまな疑問をクリアにして、ご自身のAGA治療をやるのか・やらないのか、やる場合にはどうやるのか、といった具体的な意思決定を合理的にできるようにするため、ぜひご覧ください。

AGA治療におすすめのオンラインクリニックも紹介していますので、参考にしてみてください。

クリニック	特徴
DMMオンラインクリニック	診察は土日祝も含めて24時間受け付け 詳しく見る
CLINIC FOR	予約から薬の処方までスマホやPCで完結 詳しく見る
AGAヘアクリニック	専用アプリでテレビ電話のオンライン診療 詳しく見る

AGA治療の費用に関する基礎知識

まず「はじめて、AGA治療を検討している」という人にもわかりやすく、AGA治療の費用に関する基礎知識からご紹介します。

AGAとは何か

AGAは「Androgenetic Alopecia」の略称で、日本語では「男性型脱毛症」です。

男性型脱毛症は男性の前頭部および頭頂部の毛髪が一定のパターンで細く短くなる薄毛、脱毛する状態です。日本人男性の男性型脱毛症の発症頻度は約30%、多くの場合、40歳代に症状が明確になりますが、早い例では20歳代から薄くなり徐々に進行します。

引用：小城市広報「小城市民病院だより」

上記のとおり、日本人男性の男性型脱毛症の発症頻度は約30%とされ、多くの男性が悩む症状といえます。

AGA治療は公的医療保険が適用されない自由診療

「男性型脱毛症」という病名がついていますが、AGA治療は公的医療保険の適用外です（全額自己負担）。

私たちが病気やけがで医療機関を受診すると、医療費の自己負担は一部となります（6歳〜70歳未満の場合、通常は自己負担額は3割）。

しかしながら、AGA治療は保険適用外となりますので、自己負担額は10割です（分類としては「自由診療」にあたります）。

AGA治療は医療費控除も対象外

年末調整や確定申告では、所得税の節税につながる「医療費控除」を申請する制度があります。

しかし、AGA治療は医療費控除も適用外です。

なぜAGA治療は医療費控除の適用外なのかといえば、容姿を美化し、又は容ぼうを変えるなどのための費用として扱われるためです。

以下では国税庁の通達を引用します。

（健康診断及び美容整形手術のための費用）

73－4　いわゆる人間ドックその他の健康診断のための費用及び容姿を美化し、又は容ぼうを変えるなどのための費用は、医療費に該当しないことに留意する。ただし、健康診断により重大な疾病が発見され、かつ、当該診断に引き続きその疾病の治療をした場合には、当該健康診断のための費用も医療費に該当するものとする。

出典：国税庁「法第72条《雑損控除》関係」

たとえば、歯列を矯正するための費用やホクロの除去費用は医療費控除の対象外であり、同様に、AGA治療も医療費控除の対象外です。

AGA治療の概要

次に、AGA治療の概要を説明します。

どのような治療プランを選ぶかによって、治療費が変わってきます。

AGA治療の副作用について詳しく知りたい人はこちら

AGA治療の一般的なアプローチ

AGA治療のアプローチは大きくふたつに分けられ、具体的には以下のとおりです。

AGAの治療プランは以下の組み合わせが考えられます。

6ヶ月以上の継続が必要／AGA治療をやめると効果もなくなる

注意点として、AGA治療は、基本的には6ヶ月以上の継続が必要です。

費用も「最低6ヶ月以上」で見積もる必要があります。

また、AGAには完治という概念はありません。

AGAは進行性の症状だからです。

AGA治療薬を服用している間、AGAの進行を遅らせることはできますが、服用を中止すれば、また進行が始まります。

6ヶ月間、治療を継続して毛量が増えたとしても、そこで治療をやめてしまうと、再び脱毛してしまうということです。

AGA治療の費用は、基本的には、治療を始めたら一生続けるつもりで検討が必要です。

AGAクリニックの費用平均

「AGA治療薬を、一生購入し続けるかもしれない」と思うと、できるだけ安く購入したいと考える人が多いかと思います。

AGA治療は、個人によって適切な処方内容が異なり、一概にクリニック同士の比較は難しいため「フィナステリド1mg」の一般的な価格を紹介します。

フィナステリド1mgの一般的な価格

実際には通常価格に対して、さまざまな割引が適用される場合が多いです。

通常価格は3,500円ほどから6,000円ほどと、クリニックによってバラツキがありました。

参考：植毛という選択肢

「一生、AGA治療薬の費用を負担するのは、正直つらい」という場合、 植毛という選択肢を検討する人もいます。

たとえば、「AGAスキンクリニック」のHair Strong植毛の場合の費用は、以下のとおりです。

項目		通常価格	部分モニター価格（すべての媒体への掲載）	全顔モニター（HPなど一部の媒体へ掲載）	全顔モニター（すべての媒体への掲載）
基本治療費 （血液検査料込み）		220,000円	198,000円	176,000円	110,000円
0プラン	1グラフト	1,067円	960.3円	853.6円	533.5円
	500グラフト	533,500円	480,150円	426,800円	266,750円
	1000グラフト	1,067,000円	960,300円	853,600円	533,500円
3プラン	1グラフト	2,090円	1,881円	1,672円	1,045円
	500グラフト	1,045,000円	940,500円	836,000円	522,500円
	1000グラフト	2,090,000円	1,881,000円	1,672,000円	1,045,000円
10プラン	1グラフト	4,290円	3,861円	3,432円	2,145円
	500グラフト	2,145,000円	1,930,500円	1,716,000円	1,072,500円
	1000グラフト	4,290,000円	3,861,000円	3,432,000円	2,145,000円

植毛の場合、株数（グラフト数）によって、費用が大きく異なります。

AGAの初期段階であれば、500グラフト〜が目安です。

AGA治療の費用を抑える6つの工夫

最後に、「AGA治療の費用をできるだけ費用を抑えたい」という人向けの情報をお届けします。

以下の工夫をすると、AGA治療の費用は、大幅に費用を抑えることが可能です。

以下でそれぞれ説明していきます。

定期便やパッケージプランを使う

ひとつめの工夫は「定期便やパッケージプランを使う」です。

AGA治療は、単品や1ヶ月ごとの小分けで買うと割高になります。

そこで、「3〜6ヶ月の定期便」や「複数の薬剤がセットになったパッケージプラン」を選ぶことで、費用が抑えられます。

全額返金制度を使う

ふたつめの工夫は「全額返金制度を使う」です。

「効果があるか・ないか、不透明な状態で費用を捻出するのは不安」という場合、全額返金制度のあるクリニックを選ぶことをがおすすめします。

全額返金制度を実施しているクリニックの例として、AGAスキンクリニックがあります。

ジェネリック医薬品を使う

3つめの工夫は「ジェネリック医薬品を使う」です。

先発医薬品（新薬）	有効成分
プロペシア	フィナステリド
ザガーロ	デュタステリド

AGA治療薬における先発医薬品（新薬）は、プロペシアやザガーロが該当します。

これらをジェネリック医薬品にすることで、同等の効き目を維持しながら、費用を抑えることが可能です。

クリニックで処方を受ける際に、ジェネリックを希望してみてください。

AGAが進行する前に早期に治療を始める

4つめの工夫は「AGAが進行する前に早期に治療を始める」です。

AGA治療に関する研究では、早期治療が良好な治療成果につながることが示唆されています。

たとえば、フィナステリドに関する研究では、治療開始時の年齢が若く、症状が進行していないことが、フィナステリドの有効性を高める主要な予測因子であったと指摘されています。

AGAが進行してから治療を開始すると、強力な薬効が必要です。

その分、治療薬の量や種類が増えて、費用負担が大きくなってしまいます。

維持期の治療を調整する

5つめの工夫は「維持期の治療を調整する」です。

前述のとおり、AGA治療は基本的に継続する必要があります。

治療を中止すると発毛効果は失われ、AGAの進行が進んでしまうためです。

ただし、AGA治療の開始時と同等の治療が、永続的に必要とは限りません。

6ヶ月〜1年間、集中的にAGA治療に取り組んで発毛効果が十分に実感できたら、治療薬の量や種類を減らしても、維持できるケースがあるのです。

どのレベルまで治療薬を減らしても維持できるかは、個人差が大きいので、主治医とよく相談しながら見極める必要があります。

オンライン診療を活用する

6つめの工夫は「オンライン診療を活用する」です。

オンライン診療は、クリニックまで往復する交通費や通院時間、クリニックでの待ち時間などの負担がありません。

長期的な継続が必要となるAGA治療において、オンライン診療で治療ができることは、非常に大きなメリットといえます。

AGA治療におすすめのクリニック8選

ここからは、AGA治療におすすめのクリニック8選を紹介していきます。

クリニック	説明	公式サイト
DMMオンラインクリニック	診察は土日祝も含めて24時間受け付け >詳細を確認する	公式サイト
CLINIC FOR	予約から薬の処方までスマホやPCで完結 >詳細を確認する	公式サイト
AGAヘアクリニック	専用アプリでテレビ電話のオンライン診療 >詳細を確認する	公式サイト
AGAスキンクリニック	AGA治療に特化した専門クリニック >詳細を確認する	公式サイト
駅前AGAクリニック	場所を問わずにLINE通話で受診可能 >詳細を確認する	公式サイト
スマイルAGAクリニック	24時間予約可能なオンライン診療 >詳細を確認する	公式サイト
東京AGAクリニック	発毛に特化した医師が在籍 >詳細を確認する	公式サイト
湘南美容クリニック	患者一人ひとりに合った治療法を提案 >詳細を確認する	公式サイト

自分に合ったクリニック選びにあたって、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

本記事では「AGA治療の費用」をテーマに解説しました。

要点をまとめていきます。

AGA治療の費用は以下のとおり自由診療です。

AGA治療の概要として以下をご紹介しました。

AGA治療の費用を抑える工夫として以下の6つのポイントを解説しました。

より詳しく、ご自身の症状に合わせた費用を知りたい人は、AGAクリニックで医師に相談してみることをおすすめします。

うまく工夫しながらコストを抑え、AGA治療を進めていきましょう。