親族に薄毛の人がいると、自分も将来はげてしまうのかが気になりますよね。
特に抜け毛が増えたりすると、「なにが原因?」「このままはげていく…?」と、不安が募ってしまいます。
はげになる原因は主に以下の6つ挙げられます。
薄毛になる体質や性質、習慣を持っているかどうかを確認する『15項目のチェックリスト』も紹介しているため、将来的にはげやすいかどうかを客観的に判断できます。
はげる傾向にあるとわかった場合は、自分に合った予防、改善法で早めに対策を講じなくてはなりません。
現時点では兆候のない人、既に頭髪を気にしている人、どちらにも役立つ内容ですので、ぜひ最後まで目を通してください。
▼この記事を監修してくれたお医者さんは…

Original Beauty Clinic GINZA 佐藤 玲史 院長
国立 東京医科歯科大学 医学部医学科卒業後、大手美容外科にて院長・顧問を歴任。有名美容外科の銀座にて院長就任したのち、2020年4月銀座にてOriginal Beauty Clinic GINZAを開院。
資格:日本美容外科学会認定専門医、日本美容外科学会会員、日本美容皮膚科学会会員など他多数
SNS:instagram
(※)医師はクリニック選定に関わっていません。
※本記事の価格は全て税込価格で表記しております。
※2025年9月時点での情報をもとに執筆しています。
※AGAの治療薬には、日本国薬機法上の医療薬品として認証・承認を得ていない医薬品が含まれます。また、施術に使われる幹細胞培養上清液・エクソソーム等は国内未承認医薬品です。そのため、万が一施術後に違和感等ございましたら、すぐにクリニックまでご連絡をお願いします。
※AGA治療は保険適用される場合がありますが、本記事で紹介しているクリニックは自由診療です。
※AGA治療に関わる返金保証等の条件詳細につきましては、各クリニックにお問い合わせください。
※オンライン診療は、医師の判断により対面での診療へ変更となる場合もあります。また、医師の診断により医薬品の処方ができない場合もあります。
はげの原因として考えられる6つの原因

もしあなたが、自分の毛量の変化に気が付いたとしても、原因が分からないとどうしていいかわからず、改善のタイミングを逃してしまう可能性があります。
はげる原因を早めに知って、有効な対策を講じていきましょう。
原因①|男性ホルモンの影響
原因②|遺伝の影響
原因③|生活習慣の乱れ
原因④|過度のストレス
原因⑤|頭皮環境が悪い
原因⑥|病気の恐れもある
思い当たる原因があるでしょうか。順に解説します。
原因①|男性ホルモンの影響
はげてしまう原因として、最も疑われるのが男性ホルモンの影響です。
男性ホルモン「テストステロン」が、体内の酵素5αリダクターゼ※1と結びついてジヒドロテストステロン(DHT)※2に変換されることが、成人男性の発症率が高いAGA(男性型脱毛症)の原因となります。
※1.「5αリダクターゼ」:髪の毛のもととなる毛母細胞に指令を与え、発毛のサイクルを調整する酵素
※2.「ジヒドロテストステロン(DHT)」:男性ホルモンの標的細胞内における活性型ホルモン。
5αリダクターゼと結びつくと毛母細胞の働きを弱める力を持つ
健康な毛髪は成長期、休止期、脱毛と適正な期間を経て生え変わります。
ところが、頭皮の特定の部分で男性ホルモン(テストステロン)が過剰に分泌すると、毛のもとになる毛母細胞の活動を抑制してしまい、成長サイクルを短くする作用が働きます。
ヘアサイクルが短縮されてしまうのです。

ヘアサイクルが乱され、短くなったことで、その部分(主に生え際や頭頂部)の毛は十分成長できないため徐々に細くなり、毛球※が退化して薄毛や脱毛が進行してしまいます。
※毛球:毛根の1番下の部分。正常時は毛球の中の「毛母細胞」が活発に細胞分裂を繰り返して、毛を成長させていく。
AGAは進行型の脱毛症であるため、対策を講じずに放置すると、薄毛が徐々に進行して、数年後には全体的にはげてしまう恐れがあります。
男性ホルモンの影響によるAGAが疑われる場合は、「男性ホルモン・遺伝の影響」が原因の対処法を参考に、早めの対策を実施しましょう。
なお、女性にみられる薄毛の原因にも男性ホルモンが関わっています。
40代後半になると女性ホルモンの分泌が減少し、元々微量に分泌されていた男性ホルモンの量が相対的に多くなるためです。
思い当たる人は「女性ホルモンの減少による影響の場合の対策」を参考に対策を行いましょう。
原因②|遺伝の影響

2つめに考えられる原因が、遺伝の影響です。
近年の研究で、AGA(男性型脱毛症)の発症は男性ホルモン以外に「遺伝的な影響」があることが報告されています。(参考:National Library of Medicine)
男性ホルモンの影響で毛母細胞の活動が抑制されAGAを発症すると先述しましたが、この性質が父方母方のいずれか一方に備わっていると、遺伝情報として受け継がれる可能性があるのです。
すなわち、父親か母親のどちらかがはげの遺伝子を持っていた場合は、子どもは薄毛になりやすいといえるでしょう。
仮に父親や父方の親族には薄毛の症状がなく、母方の祖父母が遺伝子を持っていた場合も、この遺伝子は孫全員に受け継がれる可能性があります。
必ずはげるというわけではありませんが、親族から特定の遺伝子を受け継いだ人は、そうでない人と比べてAGAの発症リスクが高くなると考えられます。
原因③|生活習慣の乱れ
下記のような生活習慣の乱れは、はげの原因になる可能性がありますので参考にしてください。
① 不規則な睡眠
睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れを招き、毛髪の成長サイクルにも影響を及ぼします。
② 偏った食生活
偏った食生活を送ると、必要な栄養素が頭皮に届かなくなり薄毛を引き起こします。
③ 喫煙・過度の飲酒
喫煙や過度の飲酒は、血管を収縮させ頭皮の血流を滞らせます。
また、髪に必要な栄養素がアルコールの分解により消費されて頭皮に届かなくなりますので注意しましょう。
心当たりがある人は「生活習慣の乱れ」が原因の対処法を参考に、できるところから習慣を見直していきましょう。
原因④|過度のストレス
過度のストレスは、はげの原因になります。
ストレスで自律神経やホルモンのバランスが乱れ、毛髪の成長サイクルに影響を与えてしまうのです。
結果、抜け毛や、成長できない毛が増えて、薄毛や脱毛が進行します。
※自律神経:意思とは関係なく、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿、肺炎など生きていく上で欠かせない生命活動を維持するために機能する神経
人はストレスを感じると自律神経が乱れます。
自律神経の乱れは、髪の成長に関与するホルモンの分泌を阻害するのです。
また、自律神経が乱れると、血管が収縮して血流が悪くなり血行不良が引き起こされます。
血行不良になるのは、手足などの体だけでなく頭皮も同様で、頭皮の血流が滞ることで、毛髪を作る毛母細胞に栄養が届きにくくなり、発毛が阻害されてしまうことになります。
はげの一因がストレスのせいだと感じる方は、簡単ではないと思いますが、趣味の時間を作ったり、なるべく体を動かすなどして、少しでも解消する方法を探していきましょう。
原因⑤|頭皮環境が悪い

頭皮環境が悪化すると、はげの症状が出やすくなります。
汚れや乾燥による炎症があると、そこから雑菌が繁殖して毛根にダメージを与えてしまうのです。
よい頭皮環境とは、血行が良く、皮脂と水分のバランスがいい状態です。
一方、頭皮環境の悪化には次のようなものが挙げられます。
- 乾燥
- 日焼け
- 皮脂とフケ
- 炎症
頭皮は、体の中で最も皮脂がつくられる部分です。
髪を適切にケアしていないと、頭皮にたまった汚れが酸化して毛穴に詰まったり、血流を滞らせて細胞の生まれ変わりを阻み、その結果、薄毛や脱毛を招くことになります。
原因⑥|病気の恐れもある
ここまで説明した原因にあてはまらなかった場合、脱毛が主症状ではないなんらかの病気に起因している可能性があります。
脱毛が主症状ではないものの、場合によっては髪の毛が抜けてしまう病気とは、次のようなものです。
病気 | 症状など |
---|---|
甲状腺疾患 | 甲状腺機能の異常が原因で脱毛が生じる。 <甲状腺疾患の例> パセドウ病・橋本病 など |
膠原病 (こうげんびょう) | 皮膚や内臓・血管などに炎症や変性が起きる病気。 症状の一つに脱毛がある。 <膠原病の例> 全身性エリテマトーデス・全身性強皮症 など |
梅毒 | 性感染症の一つで、感染後2〜3ヶ月で脱毛が生じることがある。 <脱毛以外の症状> しこり・潰瘍・発熱 など |
鉄欠乏性貧血 | ダイエットや月経・消化器系疾患で鉄分が不足することで起きる貧血症状。症状のひとつに抜け毛・脱毛がある。 <脱毛以外の症状> 倦怠感・動悸・息切れ など |
薬の副作用 | 薬の副作用で抜け毛が起こる場合がある。 但し、副作用の有無には個人差があるため、気になる場合は、個々が医師や薬剤師に確認することが必要。 <副作用に抜け毛がある薬(例)> 抗がん剤・糖尿病治療薬・抗うつ剤・消炎鎮痛剤 など |
抜け毛の増加は病気のサインかもしれません。
こうした病気が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
一旦発症した薄毛は自然に治ることは望みにくいですが、早期に対策や治療を行うことによって、進行を抑え、改善できる可能性があります。
【原因を元にしたチェックリスト】はげやすい人を表す15項目で、病気以外の原因に即した対処法を解説しますので、なるべく早く正しい策を講じていきましょう。
「原因⑥|病気の恐れもある」に該当される人は、医療機関の受診をおすすめします。
はげやすい人の主な特徴

はげてしまう主な原因を解説しましたが、いずれかの原因に当てはまっていたとしても、すべての人が薄毛を発症するわけではありません。
体質や性格、生活習慣によって、はげやすい人と、そうでない人がいるからです。
「はげやすい人」の主な特徴として、以下が挙げられます。
特徴①|あまり外出をしない人
特徴②|パーマやカラーを繰り返している人
特徴③|同じ分け目や髪型を続けている人
特徴④|神経質・完璧主義な人
特徴⑤|太っている人
特徴⑥|喫煙や過度の飲酒をしている人
こうした「はげやすい」特徴の上に、前述の原因が重なると、一層はげる確率が高くなります。
あなたはいずれかに当てはまっているでしょうか。確認していきましょう。
特徴①|あまり外出をしない人
ほとんど外に出ず日の光を浴びない人は、はげやすいです。
日光を浴びることで生成される「ビタミンD」が、不足するためです。
ビタミンDには、髪の毛の成長を促進する効果があります。
2016年にカナダの大学で210人の女性を対象に行われた研究で、薄毛の人たちの約6割はビタミンDが足りていないことがわかりました。
「三次紹介センターにおける遡及研究」では、さらにマウスでもビタミンDの不足から毛が抜けることが報告されています。
人間の体は、日光を浴びることでビタミンDを生成することが可能です。
生成に必要な時間は地域や季節によって異なりますが、目安として夏なら15分、秋冬は20分〜30分は日光浴が必要です。
家の中にいて引きこもりがちな人は、薄毛の要因を少しでも減らすために、朝起きたらカーテンをあけて日光を浴びるところから始めていきましょう。
特徴②|パーマやカラーを繰り返している人
周期的にヘアカラー、あるいはパーマを繰り返していると、はげやすくなります。
薬剤が頭皮や髪の毛に負担をかけ、ダメージを与えてしまうのです。
オーガニックや弱酸性などを謳った頭皮にやさしい薬剤だったとしても、薬剤である以上、多少とも皮膚や毛に負担がかかります。
数年にわたって繰り返すとダメージが蓄積され、頭皮環境が悪化して炎症や皮脂の酸化、薄毛や抜け毛を招いてしまいます。
頻繁に美容室に通っているという人は、注意が必要です。
特徴③|同じ分け目や髪型を続けている人

頭皮に負担をかける髪型を長期間続けている人は、はげやすくなります。
同じ場所の髪を引っ張ったり、強く結んだりすることで、生え際や分け目のボリュームが減ったり、その箇所の髪の毛が抜けやすくなり、ひどくなると、牽引性脱毛症を発症してしまうのです。
牽引性脱毛症は、はげの原因になることが少なくありません。
特徴④|神経質・完璧主義な人
完璧主義な人や神経質な人は、薄毛になりやすい傾向にあります。
少しでもうまくいかなかったり、気になることがあると、苛立ちや不安を感じてストレスを溜めやすいからです。
原因④|過度のストレスで述べたように、ストレスは「はげの原因」のひとつです。
ストレスは自律神経やホルモンのバランスを崩し、髪の育毛サイクルを抑制して、薄毛や脱毛を引き起こします。
完璧主義、神経質以外にストレスを溜めやすい人の性格は以下の通りです。
- 自己評価が低く自分に厳しい
- いつも時間や予定に追われている
- いつもなにかを我慢している
- 趣味や楽しみがない
完璧主義で神経質な人が、必ずはげるわけではありませんが、そうでない人より確率は高いといえます。
性格を変えるのは難しいですが、自分がストレスを溜めやすいことを自覚して、少しずつでも気分を変えたり、運動に取り組んだりして発散方法を探っていくとよいでしょう。
特徴⑤|太っている人
はげやすい人の特徴の2つめは、太っていることです。
太っている人、肥満体型の人は高血圧症にかかりやすく、血流が悪くなり、栄養素が頭皮や髪の毛に届きにくくなります。
東京大学医科学研究所がマウスを使って行った研究で、1ヶ月〜数ヶ月高脂肪食を与え続けました。
結果、加齢マウスでは、1ヶ月間だけ高脂肪食を摂取するだけでも毛が再生しにくくなり、若齢マウスにおいては、数ヶ月以上の高脂肪食によって毛が薄くなることが明らかになりました。
参照:「高脂肪食などによる肥満が薄毛・脱毛を促進するメカニズムの解明」―幹細胞における炎症・再生シグナルの異常が毛包の萎縮を引き起こす―|東京医科学研究所
ほかに、トルコで男性約100人を対象に行われた調査でも、BMI値が高い男性ほど髪への栄養素が少なく薄毛になりやすいことが報告されています。
※参考:Pud Med|男性型脱毛症のトルコ男性患者の BMI と髪、血清、尿中の亜鉛、銅のレベル
ただ、肥満がどこまで薄毛(脱毛)に関わっているのかどうか、またその仕組みについては未だ研究過程です。
したがって、「太っているからはげる」とはいいきれませんが、太っていない人より「はげやすい」ということは把握しておいたほうが良さそうです。
特徴⑥|喫煙や過度の飲酒をしている人
喫煙は、血管を強力に収縮させるため、頭皮だけでなく全身の血液の流れを悪くします。
また過度の飲酒は、本来毛髪に必要とされる栄養素をアルコールの分解に消費されてしまい、頭皮まで届かなくなってしまいます。
しかし、思いあたる場合でも無理をして急に辞めようとすることは、かえってストレスになる可能性があるため、量を減らしたり、休肝日を設けてみるなど、徐々に減らすことを心がけましょう。
あなたの薄毛の原因は?15項目のリストでチェック

ここまでのまとめとして、「はげてしまう原因」を元にした15項目のチェックリストを作成しました。
はげやすい性質や体質、習慣を持っているかどうかを、確認してみてください。
原因①|男性ホルモンの影響
▢ 筋力が衰えている ※1
▢ 性欲が減退している ※2
▢ 太っている or 急激に太ってきた ※3
※1※2は、男性ホルモンが乱れたり、急激に減少した場合の代表的な症状です。
※3は男性ホルモンの影響だけでなく、生活習慣の乱れから生じる可能性もあります。
原因②|遺伝の影響
▢ 父と祖父の両方、あるいはどちらかががはげている
原因③|生活習慣の乱れ
▢ 睡眠不足が続いている or 睡眠時間が不規則だ
▢ ダイエットを繰り返している
▢ 好き嫌いが多く食生活が偏っている
▢ 喫煙習慣がある or 以前(長期間)喫煙習慣があった
▢ お酒をたくさん飲む
▢ 外に出ず引きこもりがち
原因④|過度のストレス
▢ 完璧主義 or 神経質
▢ 自己評価が低く自分に厳しい
▢ 悩み事が多くストレスを感じている
原因⑤|頭皮環境の悪化
▢ 頭皮に負担をかける髪型を長く続けている
▢ ヘアカラー or パーマを繰り返している
ひとつでも該当する場合は、それが薄毛の原因になる可能性は否定できません。
また、複数チェックが入った人は、将来的にはげる確率が高いことを自覚して、早期の対処をおすすめします。
次章では原因に応じた改善策を解説しますので、早めに対処できるようにしっかり把握しておきましょう。
はげの原因別にみる予防・対策方法

ここでは「はげの原因として考えられる6つの原因」でご紹介した原因別に、「はげ」を改善する効果的な対処法を解説します。
※原因⑥|病気の恐れもあるは除外しています。脱毛が、それが主症状ではないなんらかの病気に起因している可能性のある人は、はやめに医療機関を受診することをおすすめします。
原因 | 効果的な対処法 |
---|---|
① ホルモンの影響 ② 遺伝の影響 | AGA専門クリニックで治療する |
③生活習慣の乱れ | 寝不足や不規則な睡眠を避ける バランスのよい食事を心がける 喫煙や飲酒を控える |
④ 過度のストレス | ストレスを軽減する。ストレスを感じやすい性格を変える努力をする |
⑤ 頭皮環境が悪い | 髪に負担をかける髪型を続けない ヘアカラーやパーマの回数を減らす 洗髪を見直す |
該当するところから、ご覧になってください。
ただし、はげは多くの場合、さまざまな原因が複合的に絡んで引き起こされます。
仮に良くない生活習慣を改めても、原因に男性ホルモンや遺伝の影響が絡んでいた場合は、症状が改善しない可能性があります。
一方で、クリニックで治療をしても、生活習慣を改善しないままでは、顕著な効果は期待できません。
原因別の改善法を確認した上で、ほかの対処に関してもできるだけ取り入れていきましょう。
男性ホルモンや遺伝による影響の場合の対策【AGA治療】

AGA専門クリニックで治療する。
男性ホルモンや遺伝の影響が原因の場合、自力での改善は難しく、1番効果が望める対処法は、AGA専門クリニックでの治療です。
AGA治療は内服薬や外用薬を用いて、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制し発毛を促す治療を行います。
薄毛の進行具体によっては、有効成分を頭皮に注射する注入治療が用いられる場合もありますが、早めのAGA治療によって高確率で薄毛の進行が止まり、症状の改善が見込めます。
ミノキシジルの5%製剤を日本人の薄毛男性モニターに対し48週間外用薬として使用した臨床試験で、約半数が「髪が増えた」と実感したという結果が確認されています。
※参考:日本皮膚科学会|男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
ほかの原因が思い当たらない薄毛や、遺伝性が疑われる薄毛兆候が表れた際は、なるべく早い段階でAGA専門クリニックを受診しましょう。
おすすめのAGA治療クリニックは以下の9クリニックです。
クリニック | 説明 | 公式サイト |
---|---|---|
![]() DMMオンラインクリニック | 24時間オンライン診療受付 | 公式サイト |
![]() クリニックフォア | オンライン・来院可能なクリニックを展開 | 公式サイト |
![]() AGAヘアクリニック | AGA治療専門の病院 | 公式サイト |
![]() AGAスキンクリニック | 全国に展開する薄毛治療専門のクリニック | 公式サイト |
![]() 駅前AGAクリニック | LINEでの予約は24時間受付中 | 公式サイト |
![]() 東京AGAクリニック | 「発毛」を目的とした治療方針 | 公式サイト |
![]() 湘南美容クリニック | AGA治療専門ドクターが全国に在籍 | 公式サイト |
![]() Dr.AGAクリニック | 全院に毛髪診断士が在籍 | 公式サイト |
![]() スマイルAGAクリニック | 治療法のパターンが多い | 公式サイト |
AGA治療方法は、クリニックによって多少とも異なります。
また、治療効果には個人差があり、人によっては勃起不全やめまい、頭痛などの副作用が出る可能性があります。
受診したクリニックの説明を詳細に聞いた上で、治療実施の有無を判断してください。
女性ホルモンの減少による影響の場合の対策【FAGA治療】

FAGA専門クリニックで治療する。
女性は、40代半ばを過ぎると、卵巣の働きが衰えるため「エストロゲン」という女性ホルモンの分泌が減少してしまいます。
「エストロゲン」とは、女性の体全体の健康を維持するホルモンであり、減少することは肌や髪の潤いを守ることにも影響するのです。
しかし、女性ホルモンの分泌量が自然に増えることはないため、一旦発症してしまった脱毛を何も対処せずに止めることは困難といえます。
また、サプリメントや食品で女性ホルモンの働きを補うことはできますが、発毛・育毛に顕著な効果は望めないため、薄毛を改善するためにはFAGA治療が可能なクリニックがおすすめです。
女性の脱毛症にもミノキシジルは有効であることが立証されており、外用薬として用いられることが一般的です。
参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」
ただし、血流を良くする効果が強く、心臓に負担がかかると胎児の心臓に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊娠中・妊娠の可能性がある場合はおすすめできません。
男性同様に、めまいや頭痛等の副作用の症状が出ることもあるため、クリニックを利用する際には事前に確認しましょう。
女性専門の薄毛治療があるクリニックは以下の通りです。
クリニック | 説明 | 公式サイト |
---|---|---|
![]() AGAスキンクリニック | 土日祝日も22時まで開院 | 公式サイト |
![]() 駅前AGAクリニック | 女性専用のオーダーメイド処方 | 公式サイト |
![]() スマイルAGAクリニック | 約1ヵ月ごとに発毛状態を診断 | 公式サイト |
![]() 東京AGAクリニック | 発毛専門の医師が在籍 | 公式サイト |
治療していることを周囲に知られず、自宅にいながら利用できるオンラインクリニックも多くありますので、ぜひ治療の一歩を踏み出してみてください。
生活習慣の乱れが原因の場合の対策

・寝不足や不規則な睡眠を避ける
・バランスのよい食事を心がける
・喫煙や飲酒を控える
薄毛の原因に「生活習慣の乱れ」が関連していると思われる場合は、上記の3つを徹底しましょう。
これらが整ったからといって、ただちに毛が生えてくることはありませんが、頭皮の健康状態を良くすることで、薄毛の進行を抑え、はげの予防効果が期待できます。
【寝不足や不規則な睡眠を避ける】
寝不足や不規則な睡眠は避けてください。
睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れを招き、毛髪の成長サイクルにも影響を及ぼします。
なるべく眠る前に心身をリラックスさせて睡眠の質をあげる努力をしましょう。
【バランスのよい食事を心がける】
バランスのよい食事を心がけましょう。
偏った食生活を送ると、必要な栄養素が頭皮に届かなくなり薄毛を引き起こします。
特に意識して取り入れてほしい、頭皮によい栄養素は次の通りです。
ビタミンA:にんじん・ほうれん草・かぼちゃ など
タンパク質:肉・青魚・卵・乳製品 など
亜鉛:レバー・チーズ・魚介類 など
【喫煙や飲酒を控える】
喫煙は、血管を収縮させ頭皮の血流を滞らせます。
過度な飲酒では、髪に必要な栄養素がアルコールの分解により消費されて頭皮に届かなくなります。
これまで喫煙や飲酒を楽しまれていた人は、少しずつ量を減らす、休肝日を作るといった所から、摂生していくことをおすすめします。
毎日の習慣を変えることは簡単なことではありませんが、毎日のことだからこそ取り組むことが大事です。
食事に取り入れると髪の毛によいとされている食べ物についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。
過度のストレスが原因の場合の対策

ストレスを軽減する。ストレスを感じやすい性格を変える努力をする。
はげてしまう原因がストレスの場合、対処法は、とにかくストレスを軽減することです。
簡単ではありませんが、薄毛や脱毛を防ぐためには、悩みを遠ざけ、思い患ったり、イライラして不安になる性格を変えていくしかありません。
ここでは、厚生労働省が推奨している「こころと体のセルフケア」を元に、ストレスを感じたときの解消方法をご紹介します。
- 運動や散歩をする
- 腹式呼吸をくりかえす
- 音楽を聞いたり、歌を歌う
一朝一夕にはいきませんが、ストレスを感じやすい性格改善のヒントにしてください。
運動や散歩をする
ストレス解消のために、日々の生活に軽い運動や、散歩を取り入れましょう。
運動には、心と体をリラックスさせ、睡眠リズムを整える作用があります。
特に効果的なのは、体の中に空気をたくさん取り入れながら行う、ランニングやサイクリングなどの有酸素運動です。
運動が億劫に感じてしまう人は、近所を散歩するだけでもよいでしょう。
太陽の光を浴びることは、気分を安定させ、睡眠を改善してストレスを軽減する効果があります。
腹式呼吸をくりかえす
ストレスで不安や緊張が強まったのを感じたら、腹式呼吸をしましょう。
意識して深い呼吸をすることで、自律神経が整います。
腹式呼吸は以下の手順で行います。
- 体を楽にして、お腹に手を当てます
(座っても立っても可能) - お腹を意識して入っている空気を吐き切りましょう
- 鼻から3秒ほどかけて息を吸い、口からゆっくり10秒かけて吐き出だします
(吐くときにお腹を意識してください) - 鼻から吸って、口から10秒かけて吐くことを、気持ちが落ち着くまで繰り返します
(目安は5分程度です)
腹式呼吸を繰り返しているうちに自律神経の乱れが整い、不安感や緊張が緩和されます。
音楽を聞いたり、歌を歌う
音楽は人の心と体を癒し、ストレス緩和を手助けしてくれます。
気分に合った曲を聴くと、自分の気持ちを音楽に委ねられ、内に秘めていたストレスが外に出ていきます。
アップテンポの音楽は、あなたにエネルギーや活力を与え、優しくスローな曲は不安や緊張をやわらげるでしょう。
また、聞くだけでなく、音楽に合わせて歌うのもストレス解消に効果がありますので試してください。
歌うことでお腹に力が入り、体も動かすことができ、体温も上がって前向きな気分になれます。
歌っている間は自然と呼吸が深まって腹式呼吸になり、歌に集中することで、不安やイライラを忘れることができます。
頭皮環境の悪化が原因の場合の対策

・髪に負担をかける髪型を続けない
・ヘアカラーやパーマの回数を減らす
・洗髪を見直す
「頭皮環境が悪い」ことが、はげの原因と思われる場合は、上記の3つを心がけてください。
頭皮に負担をかける髪型を長期間続けていると、生え際や分け目のボリュームが減ったり、その箇所の髪の毛が抜けやすくなります。
ヘアカラーやパーマを頻繁に行うと、薬剤が頭皮や髪の毛に負担をかけ、ダメージを与えて、薄毛や脱毛を誘引します。
ここでは、頭皮環境を整え、刺激や負担を与えない洗髪方法をご紹介します。
下記の①〜④に留意して正しく洗うことで、頭皮に適切な潤いが保たれ、薄毛の進行を遅らせる効果が期待できます。
指の腹で優しくマッサージするように洗いましょう。
力を込めて洗うと、頭皮表面の角質が剥がれバリア機能が低下します。
さらに、爪を立てて洗うと頭皮が傷ついて頭皮環境が悪化しやすくなるので、絶対に避けてください。
洗髪は熱いお湯を避け、ぬるま湯で行いましょう。
熱いお湯は必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。
頭皮が乾燥して、抜け毛やフケを誘発する可能性があります。
シャンプーは手の上で泡立てて、泡で洗うことを意識しましょう。
シャンプーは濃度が高いため、直接つけると頭皮に負担がかかってしまう可能性があります。
すすぎ残しのないよう、しっかり地肌まで洗い流しましょう。
シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しは、頭皮を長期間刺激します。
フケや痒みといった頭皮トラブルの元になり、はげの原因にもなり得ます。
また洗髪後、ドライヤーでしっかり乾かそうとして、必要以上の強風をあてたり、長時間に渡って熱い風で乾かし続けるのも、乾燥や炎症など頭皮トラブルの元になります。
ドライヤーは髪に近づけすぎず、長時間の熱風使用を控えるように注意しましょう。
髪の健康を日常の食事からサポートするには

髪の健康を日常の食事からサポートするには、気を付けたい3つのポイントがあります。
その3つのポイントは、バランスの良い食事をとる、髪の毛に良い食べ物を摂取する、サプリメントで不足する栄養素を補給することです。
現在の食生活と比較しながら、ぜひ実践できそうなものをピックアップしてみてください。
それぞれ解説していきます。
主食+主菜+副菜+汁物=バランスの良い食事

まずは、バランスの良い食事をとることから始めましょう。
身体が栄養不足になると、生命維持に必要な臓器へ優先的に栄養を補給するため、髪の毛まで十分な栄養は届きません。
そのため、日頃から身体に栄養をいきわたらせ、土台作りをしておくことが必要です。
栄養の土台を作るためには、主食+主菜+副菜+汁物を朝昼晩の3食摂るようにするとよいでしょう。
1日の中で、どんなものをどのくらい食べればよいかわからない人は、食事バランスガイドについて(厚生労働省)を参考にして食事をとってみてください。
特に髪の毛に良い食べ物(栄養素)

バランスの良い食事がとれるようになったら、特に髪の毛に良い食べ物を追加しましょう。
髪の毛が成長するには、ひとつの栄養素だけを摂取すればよいわけではなく、多くのミネラルやビタミン、栄養素を摂取することが必要です。
特に髪の毛に良い食べ物(栄養素)は以下の通りです。
栄養素 | 効果 | 多く含まれる食材 |
---|---|---|
タンパク質 | 髪を構成する主要素で、成長と修復プロセスに役立ちます。 | 肉、魚、豆、卵など |
ビタミンA | 健康な頭皮を維持し、髪の毛の育成を促進します。 | にんじんやカボチャなど、オレンジ色の根菜類やウリ科の野菜など |
ビタミンB群 | 髪の健康に関しては、ビオチンが特に重要な役割を担います。 | 玄米などの全粒穀物や、アーモンドなど |
ビタミンE | 髪の毛を強くし、頭皮の血行を促進する効果があります。 | アボカドやほうれん草など |
ビタミンC | コラーゲンの形成を補助し、鉄分の体内吸収を向上させます。 | 果物や野菜など |
鉄 | 髪の成長促進とダメージ修復をします。 | 肉、魚、豆など |
亜鉛 | 髪の成長に欠かせません。 | カキや肉製品など |
オメガ3脂肪酸 | 頭皮の健康を促進します。 | 魚や亜麻仁油など |
また、注意すべき点として、髪の毛に良い食べ物が効果を発揮するには、バランスの良い食事をしていることが不可欠となります。
日々の食生活が乱れている人は、前項目のバランスの良い食事から始めてみてください。
サプリメントで不足する栄養素を補給

毎日の食生活で必要な栄養素を摂取できない場合は、サプリメントで補給しましょう。
マルチビタミンやミネラルが含まれているものがおすすめです。
必要な栄養素を満遍なく補給することができるためです。
また、毛髪に特化したサプリメントも存在するので、商品の評価やレビューをみて試してみるのもひとつです。
サプリだけに頼らないよう、食事とのバランスも考えて摂取してみてください。
「はげの原因」についてのよくある質問
はげの原因についての「よくある3つの質問」について回答いたします。
順にお答えしますので、興味のあるところからご覧になってください。
ダイエットは、はげの原因になりますか?
急激なダイエットや、ダイエットの繰り返しは、抜け毛の原因になります。
ダイエットが、抜け毛(はげ)の原因になるのは、摂取量が少なくなることで、髪や頭皮に栄養が行き渡らなくなるからです。
また、ダイエットによって基礎代謝が低下し、頭皮が血行不良を起こしやすくなります。
さらにダイエット中は、はげを誘引するストレスもたまりやすいです。
ダイエットは短期間に急激に摂取量を減らす方法をとらず、時間をかけてゆっくり行うことをおすすめします。
はげは遺伝するのですか?
父親か母親のどちらかが遺伝子を持っていると、そうでない場合と比べ、子どもが薄毛になる確率は高いです。
かならず遺伝するわけではありませんが、近年の研究で、AGA(男性型脱毛症)の発症には、「遺伝的な影響がある」と報告されています。(参考:National Library of Medicine)
毛母細胞の活動が抑制されAGAを発症する性質が父方母方のいずれか一方に備わっていると、遺伝情報として受け継がれる可能性があるのです。
父や祖父、親族がはげている場合は、薄毛の遺伝子を持っていると自覚して、頭皮環境や生活習慣に早いうちから気を配ることをおすすめします。
はげた原因がわからないのですが病院に行けば治りますか?
専門クリニックを受診すると、原因が究明でき、適切な治療が施されるので、治る可能性は高いです。
はげる原因で、最も疑われるのが男性ホルモンの影響です。
ただ、男性ホルモンが乱れたときの症状は多様で、個人差もあるため、自分で「男性ホルモンが原因」と見極めることは難しいでしょう。
クリニックでは、問診に加え、専門医がマイクロスコープ等を使って頭皮を観察し、自己判断では難しい原因を詳細に調べます。
原因に加えて、頭皮の状態や体質、遺伝などの背景を考慮して、最適な治療法を提案してくれるので、自己判断でなにかをするより、治る可能性が高いです。
まとめ
はげの原因として、男性ホルモンや遺伝の影響、生活習慣の乱れや過度なストレスなど解説してきましたが、それぞれの原因に合った対策をすることで、進行を遅らせたり、治療を進めることが可能です。
クリニックでの治療になかなか踏み切れない人には、オンラインでカウンセリングを受ける選択肢もあります。
原因や特徴に心当たりのある人は、少しでも早いタイミングで行動することをおすすめします。
あなたのお悩みの解消に、この記事が少しでも役立てば幸いです。
※本記事の価格は全て税込価格で表記しております。
※2025年9月時点での情報をもとに執筆しています。
※AGAの治療薬には、日本国薬機法上の医療薬品として認証・承認を得ていない医薬品が含まれます。また、施術に使われる幹細胞培養上清液・エクソソーム等は国内未承認医薬品です。そのため、万が一施術後に違和感等ございましたら、すぐにクリニックまでご連絡をお願いします。
※AGA治療は保険適用される場合がありますが、本記事で紹介しているクリニックは自由診療です。
※AGA治療に関わる返金保証等の条件詳細につきましては、各クリニックにお問い合わせください。
※オンライン診療は、医師の判断により対面での診療へ変更となる場合もあります。また、医師の診断により医薬品の処方ができない場合もあります。

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