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健康相談サービス(遠隔健康医療相談)とは
健康相談サービスとは、医師または医師以外の者が情報通信機器を活用し、相談者に一般的な医学的情報の提供や助言などを行う遠隔医療サービスの1つです。体調が悪い時・心身に不安がある時など検査ではなく、状態を伺いたい場合に利用できます。
健康相談方法は3種類あり、アプリ・サイトもしくは各保険会社の保険付帯サービスから受けられます。
厚労省からの正式名称は「遠隔健康医療相談」ですが、保険会社や一般的には健康保険サービスや医療相談サービスと呼ばれています。
※1:クリニックが個人で相談窓口を設けている場合もあります。詳しくは各医療機関のHPをご確認ください。
※1:オンライン診療を行っている医療機関がオンライン診療システムを利用し、健康相談やセカンドオピニオンを行っている場合もありますので併せて確認してみてください。
健康相談/医療相談サービスの違いは?
健康相談・医療相談どちらもアプリやサイトに寄って名称が違うだけで「遠隔で相談できる」という内容に違いはありません。
相談方法も各健康相談サービスによって用途や相談方法が違います。電話・ビデオ通話・チャットと媒体などがあり、相談相手も医師・看護師・その他の医療従事者と様々です。
詳しくは以下の比較でご確認ください。
健康相談アプリ比較 10選
1/10:健康相談ポケットドクター
スマートフォンやタブレットを使って、専門の医師に相談をすることができるサービスです。
ちょっとした日常の健康相談がしたい、心身の不調があるけれど診療を受けるほどのものなのか分からない、といった場合にご利用いただけます。
※病気を確定する診断や、投薬などの治療はできません。
また、診療行為では無いため、健康保険、その他各種保険の適用はありません。
診療をご希望の方はオンライン診療ポケットドクターをご利用ください。
予約:自分の好きな日時に予約し、待ち時間なしで専門の医師に相談することができます
ビデオ通話:可
2/10:テレメディーズBP
高血圧治療に特化したコンシェルジュサービス。
家庭血圧などをオンライン送信し、それらのデータをテレメディーズが分析し、診療担当医にアドバイスを送付するサービスです。オンライン診察を実施する医師とのコミュニケーションが円滑となり、より効率的かつ効果的に治療を継続することが可能になります。
また、忘れがちな再診日をお知らせしたり、予約時間の変更を代行したり、医療相談のアレンジメントを行ったりも可能です。
ユーザーは月額課金制(月4,600円から)で、下記のサービスを受けることができます。
- 家庭血圧のテレモニタリング
- 高血圧専門医や高血圧・循環器病療養指導士によるステイタスレポート
- 高血圧に関するオンライン診療(提携医療機関が実施)
- 降圧薬の処方(提携医療機関が実施)
- 健康に関するオンライン相談
ビデオ通話:可
3/10:LINEヘルスケア
いつでも医師とLINEでつながるオンライン健康相談サービスです。
「この症状、何かの病気かな・・?」「病院に行く必要がある症状なのかな?」という不安や、「日常生活で健康上の悩みがある」「ネットで調べた知識に疑問をもっている」という悩みをお持ちの方の、身近な相談窓口です。
アクセス方法 :LINEアプリを起動し、上部にある検索窓で【LINEヘルスケア】と検索
対応診療科 :内科・小児科・産婦人科・整形外科・皮膚科・耳鼻咽喉科
対応時間 :24時間365日
相談方法・料金:*いますぐ相談する(無料) ※無料期間の終了日は未定。
*あとから回答をもらう(無料) ※無料期間の終了日は未定。
※「いますぐ相談する」については、時間や医師の状況により、すぐに医師とマッチングできない場合がございます。
ビデオ通話:不可
元々は2020年3月31日までの期間限定サービスでした。終了時期は未定です。
4/10:first call
テレビ電話で医師への相談ができるオンライン健康相談プラットフォームです。
都合の良い時間に通院することなく医師に相談することができます。
アプリの利用には法人契約が必要です。
ビデオ通話:可
5/10:クリンタル
クリンタルは病気、お薬、健康、などについて看護師にチャットで相談できるアプリです。
サービス内容は以下の通りです。
・看護師との健康相談チャット
・クリニックの検索ボット
・医師紹介サービス
・受診の知恵コラム
ビデオ通話:不可
6/10:lafool(企業向けサービス)
健康経営を実現するための組織改善ツール『ラフールサーベイ』の導入企業向けアプリ。
『ラフールサーベイ』の全141問から、状態変容として効果の現れやすい19問を抽出。状態指標をチャットスタンプ風に表現することで、従業員が気軽にスマートフォンで回答することができるような仕組みです。
ビデオ通話:不可
7/10:ポケットメディカ(Google Playのアプリ)
ポケットメディカは、健康サポートアプリが使い放題のサービスです。
病気検索、病院検索、薬検索、ダイエット等の各ポケットメディカシリーズのアプリをダウンロードすることですぐに利用することができます。スマートフォンに入れておくだけで、家庭の医学と健康をしっかりサポートし、ご自身だけでなく、ご家族が不調のときにも役に立ちます。
ビデオ通話:不可
8/10:キッズドクター
子供の症状について無料で医師に相談したり、必要な場合は往診にも来てもらえる、子どもの健康を見守るスマホアプリです。
「どう対処するべきか」、「救急車を呼ぶべきか」などの不安には無料の電話相談で、「今すぐ診て欲しい」、「薬を出してほしい」といった不安にはご自宅への往診で、現役医師が対応しています。
ビデオ通話:不可(電話のみ)
9/10:Medical note
「医療相談」で各科の専門医を中心とする医療チームが迅速にからだのお悩みに回答します。
通常web版だと有料の医療相談がアプリ限定・初回無料でご利用できます。
あなたの症状に合わせて必要な対応やどんな病院に行けばよいのかを教えてくれます。
また、急な病気やけがをしたときにも便利です。
ビデオ通話:不可
10/10:LEBER
チャットボット機能で医師に気軽に相談。24時間・365日対応可能、最短3分で医師からアドバイスがもらえます。
症状に合った医療機関や市販薬をアドバイス、日本全国16万件の医療機関をMAP表示で探すことができます。
【茨城県内にお住まいの方のみ無償提供中】
期間:2020年4月~9月30日まで
内容:
・24時間スマートフォンアプリから医師に相談が無料で行える(回数無制限)
・家族4名(自身を入れて計5名)の相談も無料
・全国17万件以上の医療機関を検索可能
・過去の相談内容、回答内容を閲覧、参照できる
ビデオ通話:不可
健康相談サイト比較 12選
自身や家族の健康について、インターネットで気軽に医師に相談できるQ&Aサイト。
あなたの病気、健康の悩みに、多くの現役医師が豊富な経験と専門知識を活かして迅速、的確に回答。見るだけで役立つ、過去の相談例も豊富に掲載。匿名だからプライバシーも安心です。
医師相談:有料会員のみ可能
妊娠中から産後の悩みをスマホで、産婦人科医・助産師に相談できるサービス。
平日18〜22時、LINEや電話で産婦人科医や助産師に相談可能。病院に行くべきかどうかの判断から日常の何気ない疑問、不安が解消できます。
医師に相談:1枠10分の予約制でLINEか電話で相談
子供の相談の場合→小児科オンライン
・cotree(メンタルヘルス)
約50人のカウンセラーの中からあなたに合ったカウンセラーに相談できます。
悩みや不安に応じて、好きな時間に相談・問題整理ができます。
医師に相談:カウンセラーのみ
・イシコメ
イシコメは医師と患者をむすぶメディカルサービスです。
医療・健康に関する疑問を医師に対してリサーチしたリサーチメディア(医療コラム)と、医師と患者を直接むすぶ医療・健康相談サービス。
医師に相談:投稿した相談に回答のみ
24時間、医師や薬剤師・看護師が答えてくれる健康Q&Aサイト。
現役医師や薬剤師・看護師・保健師・管理栄養士など医療専門家が、電話やメールで24時間365日、ユーザーが感じている一般的な相談や疑問に回答してくれます。
医師に相談:メールのみ(電話相談は医療従事者が回答)
・なるカラ
医療・介護・ヘルスケアの専門家に健康に関する質問ができるQ&Aサイトです。
自身やご家族などの健康にちょっとした不安や疑問をお持ちの方が、インターネット上で気軽に質問できます。
医師に相談:有料会員のみ可能
Findme(ファインドミー)は、がんの治療法に悩んでいる方にがんの専門医からの意見をインターネットでお届けする”ネット型”セカンドオピニオンサービスです。
医師に相談:有料で専門医募集とセカンドオピニオンレターが届きます
健康相談・病院検索・病気検索・お薬検索ができる健康サポート総合情報サイト。
医師に相談:?(webまたは電話で相談できますが、回答者の記載がありません)
・Reme(メンタルヘルス)
こころの専門家に匿名で相談できるQ&Aサービス。メールやLINEから気軽に相談可能です。
うつ病・パニック障害・不安障害・依存症など約100の症状解説、過去のお悩み相談Q&A、こころのセルフチェック、知っておくべき福祉制度など役に立つ情報サイト。
医師に相談:臨床心理士などの専門家が対応
・セコムメディカルクラブ(導入者向けサービス)
「セコム・ホームセキュリティ」などをご契約のお客様を対象に、看護師が24時間365日待機し、健康や医療に関するご相談に電話で対応。
その他にも、医療機関・専門医に関する情報提供、人間ドックのご紹介などを行い、お客様の健康維持・増進をサポートがあります。
・法研の健康相談(企業向けサービス)
健康保険組合様や企業様向けにデータヘルス計画に対応した各種の健康管理サービス。
・ココロワークス(サービス停止?検索にない)
・ミナカラ薬局(サービス終了)
・オンコレ(サービス停止)
Doctorfellow(海外駐在者向け)
海外在住の日本人向けに特化したオンライン医療相談サービスです。
オンライン診療、セカンドオピニオン、メンタルヘルスケアをワンストップで提供、海外病院受診前の紹介状も作成してくれます。※法人契約も可
ビデオ面談での対応:オンライン診療・メンタルヘルスケア
文書での対応:セカンドオピニオンと紹介状作成
海外診療実績のある日本人医師および臨床心理士が診てくれます。
保険会社の健康保険サービス
保険会社に加入している方向けに、保険付帯サービスとして健康相談ができるところもあるので一部ご紹介します。
保険会社の健康保険サービス内容
24時間年中無休で、医療の専門スタッフ(医師、看護師、栄養士、助産師など)がサポートしてくれる無料のサービスです。
必要があれば夜間・休日の急な病気に対応してもらえる医療機関や専門医療機関の情報も提供してもらえます。
他にも、セカンドオピニオンサービス・糖尿病専門サポートサービス・介護認知症サポートサービスなど各保険会社独自の健康相談サービスを設定してるところもあります。
健康保険サービスが導入されている保険会社
医療・介護関連の保険商品を扱っている保険会社23社で導入されています。
(アイウエオ順・令和2年4月23日時点)
・ アクサ生命
・ 朝日生命
・ アフラック生命
・ SBI生命
・ FWD富士生命
・ オリックス生命
・ かんぽ生命
・ 住友生命
・ ソニー生命
・ 第一生命
・ 大同生命
・ チューリッヒ生命
・ 日本生命
・ 富国生命
・ マニュライフ生命
・ 三井生命
・ 明治安田生命
・ メットライフ生命
・ メディケア生命
・ ライフネット生命
・ 楽天生命
保険会社の健康保険サービスを利用するときの注意点
各保険会社の契約者・被保険者であれば誰でもこのサービスを受けられるわけではありません。
保険会社によりますが、サービスを受けられる契約の保険商品が決まっている場合があります。
また、サービスの受けられる対象者が同居のご家族まで可能という場合もありますので、事前に加入している保険会社の規約をご確認ください。
MedionLife編集長。1994年生まれ 京都女子大学卒業。医療系IT企業に入社し、オンライン診療サービスの営業/コンサルティングに従事。オンライン診療情報サイトの重要性を感じたことからMedionLifeを立ち上げる。新しい医療を考える人たちのサポーターになっていきたいと考えている。