初診よりも再診で利用したい、オンライン診療利用希望に関する調査結果

健康保険組合連合会(以下、健保連)は11月5日、今年9月に実施した新型コロナウイルス感染症の拡大期における患者の受診意識調査の結果について発表しました。

オンライン診療に対する希望状況の調査では、とても利用したい+利用したいと思う」と回答した方の割合が、初診時34.9%、再診時51.1%と再診時で特に利用を希望する声が多いことが判明しました。また利用したいと思う割合の疾患については初診時と再診時いずれも「皮膚系疾患」「婦人科系の疾患」「偏頭痛」の持病を持った方々でした。

同調査では年齢別でみた調査も実施され、携帯使用率と同様20~50代の現役世代を中心に高い関心を示す一方で、高齢者では低調あることが分かりました。

(外部リンク:保険健康連合会「新型コロナウイルス感染症拡大期における受診意識調査」について(速報版)

1.調査概要

全国の20代~70代の男女4,623人を対象としたwebアンケート方式による意識調査
―Webアンケートの対象者の定義、内訳について

○「持病あり*」群=3500人
*1:2019年12月(新型コロナ感染拡大以前)時点で、持病(けがを除く)の治療のために、医療機関に定期的に通院していた方
○「持病なし・体調不良あり*」群=1123人
*2:「持病あり」群に該当せず、かつ2020年2月(新型コロナ感染拡大以降)に、医療機関の受診を検討するような体調不良を経験した方

2.オンライン診療に対する希望の調査結果より

―「疾患別」からみてわかったこと+まとめ


初診時のオンライン診療に対する希望状況から

  • 全体の6.5%が「とても利用したいと思う」、28.4%が「利用したいと思う」と回答した。
  • 疾患別では、「とても利用したいと思う+利用したいと思う」の割合が(全体34.9%)と、特に「アトピー性皮膚炎」(47.7%)、「アトピー性皮膚炎以外の皮膚系の疾患」(44.1%)、「婦人科系の疾患」(40.8%)、「偏頭痛」(43.5%)―などで高く、いずれも40%を超えた。

再診時のオンライン診療に対する希望状況から

  • 全体の9.6%が「とても利用 したいと思う」、41.5%が「利用したいと思う」と回答し、「とても利用したいと思う+利用したいと思う」(51.1%)と 回答した方の割合が、初診時(34.9%)を大きく上回った。
  • 疾患別では、「とても利用したいと思う+利用したいと思う」の割合が高いのは「アトピー性皮膚炎」(65.4%)、「アトピー性皮膚炎以外の皮膚系の疾患」(63.7%)、「婦人科 系の疾患」(59.2%)、「偏頭痛」(62.4%)―などで、いずれも約60%程度か、それ以上となった。

★まとめ:初診時のオンライン診療に対する希望状況から見てわかったこと

☑ 全体の「利用したい」(34.9%)、「利用したくない」(65.1%)と回答しており、初診からのオンライン診療を希望する割合は低い。
☑ 初診時では「あまり利用したくない」の層が多い。
利用したいが40%超えた疾患は「皮膚系の疾患」「偏頭痛」「花粉症」「婦人科系」

 

★まとめ:再診時のオンライン診療に対する希望状況から見てわかったこと

☑ 全体の「利用したい」(51.1%)、「利用したくない」(49.0%)と回答しており、初診時(34.9%)に比べ再診時(51.1%)での利用希望している割合が大きく上回った。
☑ 初診時では「あまり利用したいと思わない」の層が多かったが、再診時では「あまり利用したいと思わない」の割合より「利用したいと思う」の割合が多い傾向にあった。
☑ 利用したいが約60%超えた疾患は「皮膚系の疾患」「偏頭痛」「婦人科系」。

―「年齢階級別」からみてわかったこと+まとめ

初診時のオンライン診療に対する希望状況から

  • 全体の6.8%が「とても利用したいと思う」、30.0%が「利用したいと思う」と回答した。
  • 「とても利用したいと思う+利用したいと思う」の割合を年齢階級別にみると、20代(46.1%)から50代 (39.0%)までの現役世代を中心に、全体(36.8%)よりも高いことがわかった。

再診時のオンライン診療に対する希望状況から

  • 全体の10.0%が「とても利用したいと思う」、44.0%が「利用したいと思う」と回答し、 「とても利用したいと思う+利用したいと思う」(54.0%)と回答した方の割合が、初診時(36.8%)を大きく上回った。
  • 「とても利用したいと思う+利用したいと思う」の割合を年齢階級別にみると、20代(65.6%)から30代 (61.8%)で特に高く60%を超え、50代(56.1%)までの現役世代を中心に、全体(54.0%)よりも高くなった。

★まとめ:年齢階級別からみてわかったこと

【初診の場合】
☑ 初診の全体をみると「利用したい」(36.8%)、「利用したくない」(63.2%)と回答しており、高齢者ほど「利用したくない」の層が多くなる傾向にあった。
☑ 20~50代までの現役世代を中心に全体の「利用したい」(36.8%)よりも高くなった。

【再診の場合】
☑ 再診の全体をみると「利用したい」(54.0%)「利用したくない」(46.0%)と回答しており、再診時のオンライン診療に対する希望が半数を超えていることがわかった。
☑ 初診時では「あまり利用したいと思わない」の層が多かったが、再診時では「あまり利用したいと思わない」の割合より「利用したいと思う」の割合が多い傾向にあった。
20~50代までの現役世代を中心に約60%が「利用したい」と考えている。また60代,70代いずれにおいても初診時の20~50代の「利用したい」の割合を上回る結果になった。

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