【2022年診療報酬改定案⑦】服薬指導 【資料&解説付き】

中央社会保険医療協議会から「個別改定項目について」にて2022年の診療報酬改定内容が公開されました。その中でオンライン診療に関連する項目は、新設される予定のものも合わせ、初診料・再診料・医学管理料・在宅管理・施設入居時医学管理料・服薬指導・訪問歯科衛生指導・外来栄養食事指導・遠隔死亡診断の計9項目あります。

今回は「情報通信機器を用いた服薬指導の評価の見直し」についてのポイントと実際の改定案を合わせてご紹介いたします。

 

ポイントをおさえよう

  • 外来診療を受けた患者に対する情報通信機器を用いた服薬指導について、服薬管理指導料に位置付け、要件及び評価を見直す。
  • 在宅患者に対する情報通信機器を用いた服薬指導について、算定上限回数等の要件及び評価を見直す。

▼情報通信機器を用いた服薬管理指導料

  • 原則3月以内に再度処方箋を提出した患者 45点
  • 原則3月以内に再度処方箋を提出した患者以外の患者 59点
  • 処方箋受付1回につき所定点数を算定
  • 原則3月以内に再度処方箋を提出した患者であって手帳を提示しないものに対して、情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合は、59点で算定
  • 服薬管理指導料の加算については、要件を満たせば対面による服薬指導を行った場合と同様に算定可能

▼ 在宅患者オンライン薬剤管理指導料

  • 在宅患者オンライン薬剤管理指導料 59点
  • 在宅で療養を行っている患者であって通院が困難なものに対して行う場合
  • 在宅患者オンライン薬剤管理指導料として、患者1人につき、1から3までと合わせて月4回(末期の悪性腫瘍の患者及び中心静脈栄養法の対象患者にあっては、週2回かつ月8回)
    に限り59点を算定
  • 麻薬管理指導加算、乳幼児加算及び小児特定加算については、外来患者に係る点数と同じ点数を算定可能

上記画像すべて 「令和4年度調剤報酬改定の概要(調剤)厚生労働省保健局医療課」  のキャプチャより

 

↓「中医協 総-1 4.2.9 個別改定項目について」より転記

⑦ 情報通信機器を用いた服薬指導の評価の見直し

第1 基本的な考え方
オンライン服薬指導に係る医薬品医療機器等法のルールの見直しを踏まえ、外来患者及び在宅患者に対する情報通信機器を用いた服薬指導等について、要件及び評価を見直す。

第2 具体的な内容
1.外来患者に対する情報通信機器を用いた服薬指導について、服薬管理指導料に位置付け、要件及び評価を見直す。

 

改 定 案 現 行
【服薬管理指導料】 【薬剤服用歴管理指導料】
情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合

イ 原則3月以内に再度処方箋を提出した患者に対して行った場合 45点
ロ イの患者以外の患者に対して行った場合 59点

4 情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合 43点

(新設)
(新設)

[算定要件]

注3

4については、情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合に、処方箋受付1回につき所定点数を算定する。

ただし、4のイの患者であって手帳を提示しないものに対して、情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合は、4のロにより算定する。

[算定要件]

注3

4については、別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、別表第一医科診療報酬点数表(以下「医科点数表」という。)の区分番号A003に掲げるオンライン診療料に規定する情報通信機器を用いた診療の実施に伴い、

処方箋が交付された患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、当該処方箋受付において、情報通信機器を用いた服薬指導を行った場合に、月1回に限り所定点数を算定する。この場合において、注4から注10までに規定する加算は算定できない。

[施設基準]

九の二(削除)

 

九の三(削除)

[施設基準]

九の二 薬剤服用歴管理指導料の注3に規定する保険薬局の施設基準

(1) 情報通信機器を用いた服薬指導を行うにつき十分な体制が整備されていること。

(2) 当該保険薬局において、一月当たりの次に掲げるものの算定回数の合計に占める情報通信機器を用いた服薬指導の算定回数の割合が一割以下であること。
① 区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料
② 区分番号15に掲げる在宅患者訪問薬剤管理指導料

 

九の三

薬剤服用歴管理指導料の注3に規定する厚生労働大臣が定めるもの
原則三月以内に区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料1又は2を算定したもの

 

2.在宅患者に対する情報通信機器を用いた服薬指導について、算定上限回数等の要件及び評価を見直す。

改 定 案 現 行
【在宅患者オンライン薬剤管理指導料】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料)
【在宅患者オンライン服薬指導料】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料)
[算定要件]

注2

在宅で療養を行っている患者であって通院が困難なものに対して、情報通信機器を用いた薬学的管理及び指導(訪問薬剤管理指導と同日に行う場合を除く。)を行った場合に、

注1の規定にかかわらず、在宅患者オンライン薬剤管理指導料として、患者1人につき、1から3までと合わせて月4回(末期の悪性腫瘍の患者及び中心静脈栄養法の対象患者にあっては、週2回かつ月8回)に限り59点を算定する。

また、保険薬剤師1人につき、1から3までと合わせて週40回に限り算定できる。

[算定要件]

注2

別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険薬局において、医科点数表の区分番号C002に掲げる在宅時医学総合管理料に規定する訪問診療の実施に伴い、処方箋が交付された患者であって、別に厚生労働大臣が定めるものに対して、情報通信機器を用いた服薬指導(訪問薬剤管理指導と同日に行う場合を除く。)を行った場合に、

注1の規定にかかわらず、在宅患者オンライン服薬指導料として、月1回に限り57点を算定する。この場合において、注3及び注4に規定する加算並びに区分番号15の6に掲げる在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料は算定できない。

また、保険薬剤師1人につき、1から3までと合わせて週40回に限り、週10回を限度として算定できる。

[施設基準]

十一の二(削除)

 

十一の三(削除)

[施設基準]

十一の二

在宅患者訪問薬剤管理指導料の注2に規定する施設基準区分番号10に掲げる薬剤服用歴管理指導料の4に係る届出を行っている保険薬局であること。

 

十一の三

在宅患者訪問薬剤管理指導料の注2に規定する厚生労働大臣が定めるもの区分番号15の在宅患者訪問薬剤管理指導料を月一回算定しているもの

改 定 案 現 行
【在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料】

注1

1及び2について、訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の保険薬剤師が、在宅での療養を行っている患者であって通院が困難なものの状態の急変等に伴い、当該患者の在宅療養を担う保険医療機関の保険医又は当該保険医療機関と連携する他の保険医療機関の保険医の求めにより、

当該患者に係る計画的な訪問薬剤管理指導とは別に、緊急に患家を訪問して必要な薬学的管理及び指導を行った場合に、1と2を合わせて月4回に限り算定する。ただし、情報通信機器を用いて必要な薬学的管理及び指導を行った場合には、在宅患者緊急オンライン薬剤管理指導料として、59点を算定する。

【在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料】

注1

1及び2について、訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の保険薬剤師が、在宅での療養を行っている患者であって通院が困難なものの状態の急変等に伴い、当該患者の在宅療養を担う保険医療機関の保険医の求めにより、

当該患者に係る計画的な訪問薬剤管理指導とは別に、緊急に患家を訪問して必要な薬学的管理及び指導を行った場合に、1と2を合わせて月4回に限り算定する。

【麻薬管理指導加算】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料)注3麻薬の投薬が行われている患者に対して、麻薬の使用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った場合は、1回につき100点(注2に規定する在宅患者オンライン薬剤管理指導料を算定する場合は、処方箋受付1回につき22点)を所定点数に加算する。
【麻薬管理指導加算】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料
注3麻薬の投薬が行われている患者に対して、麻薬の使用に関し、その服用及び保管の状況、副作用の有無等について患者に確認し、必要な薬学的管理及び指導を行った場合は、1回につき100点を所定点数に加算する。
【乳幼児加算】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料)注4在宅で療養を行っている6歳未満の乳幼児であって、通院が困難なものに対して、患家を訪問して、直接患者又はその家族等に対して薬学的管理及び指導を行った場合は、乳幼児加算として、1回につき100点(注2に規定する在宅患者オンライン薬剤管理指導料を算定する場合は、処方箋受付1回につき12点)を所定点数に加算する。
【乳幼児加算】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料)注4在宅で療養を行っている6歳未満の乳幼児であって、通院が困難なものに対して、患家を訪問して、直接患者又はその家族等に対して薬学的管理及び指導を行った場合は、乳幼児加算として、1回につき100点を所定点数に加算する。
【小児特定加算】
(在宅患者訪問薬剤管理指導料)
注6児童福祉法第56条の6第2項に規定する障害児である患者又はその家族等に対して、必要な薬学的管理及び指導を行った場合は、小児特定加算として、1回につき450点(注2に規定する在宅患者オンライン薬剤管理指導料を算定する場合は、処方箋受付1回につき350点)を所定点数に加算する。この場合において、注5に規定する加算は算定できない。※ 麻薬管理指導加算、乳幼児加算及び小児特定加算に係る見直しについては、在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料についても同様。
(新設)

参照:
個別改定項目について 中医局 総-1(令和4年2月9日)
>>資料はこちら
令和4年度診療報酬改定の概要 【全体概要版】厚生労働省 保険局 医療課長 井内努 (令和4年3月4日版)
>>まとめた資料はこちら *
令和4年度診療報酬改定の概要 個別改定事項 厚生労働省保険局医療課 (令和4年3月4日版)
>>まとめた資料はこちら *
令和4年度診療報酬改定の概要(調剤)厚生労働省保険局医療課 (令和4年3月4日版)
>>まとめた資料はこちら *

令和4年度診療報酬改定の概要 個別改定事項Ⅱ(情報通信機器を用いた診療)厚生労働省保険局医療課 (令和4年3月4日版)
>>資料はこちら 

*遠隔医療(情報通信機器を活用した診療)に関する部分をまとめた資料

 

▼2022年オンライン診療ガイドブック一覧

▽ 自由診療及び遠隔健康医療相談含むガイドライン資料(指針)

  • オンライン診療の適切な実施に関する指針

▽ 保険診療にて行う場合

  • 【特設:時限的】電話再診算定とコロナウイルス
  1. 【新設】オンライン診療 ~初診料
  2. 【新設】再診料※オンライン診療料廃止
  3. 【見直し】オンライン医学管理
  4. 【見直し】在宅時:オンライン在宅管理
  5. 【新設】施設入居時:オンライン自宅管理
  6. 【新設】訪問歯科衛生指導実施
  7. 【見直し】オンライン服薬指導
  8. 【見直し】外来栄養指導
  9. 【新設】遠隔死亡診断
  10. 【Q&A】オンライン診療に関する疑義解釈

 

▼オンライン診療ガイドラインと合わせて読みたい記事
【医療従事者向け】オンライン診療の基礎
オンライン診療とは?/流れやメリット/オンライン診療提供企業紹介etc..
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▼【ガイドラインや資料】オンライン診療に関する資料まとめ
オンライン診療に関する厚労省サイトや診療報酬改定掲載内容にすぐに飛べる
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