遠隔診療(オンライン診療)と健康相談は何が違うの?

遠隔診療と健康相談の違い

近年、「遠隔診療」や「健康相談」その他類似の言葉をよく聞くようになりました。

スマートフォンの進化や、医療のスマート化が進められ、気軽に医療サービスを受けることが出来るようになりました。「遠隔診療」と聞くと、僻地医療や高齢者医療のイメージがありますが、現在では都心部でも多くの医療機関が働く世代や小さな子供のいる家庭など、社会的ニーズにあわせてオンラインでの診察や健康相談のサービスの提供を行っています。

実際に利用している・これから利用して行きたいという人も多くいると思いますが、「遠隔診療」と「健康相談」の違いをご存知でしょうか?

「遠隔医療」というワードから紐解いて、両者の違いと、多様に展開する遠隔医療サービスについて解説したいと思います。

 

遠隔医療ってなに?

遠隔医療は遠隔健康相談医療やオンライン診療を含むオンライン上で行う医療サービスのことを指します。

令和元年7月に改定された「オンライン診療の適切な実施に関する指針」では、遠隔医療とは、「情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為」と定義されています。

また、遠隔医療が示す行為には大きく分けて、「医師と医師間の行為(DtoD)」「医師と患者間の行為(DtoP)」の2つに分けられます。※下記図を参照

図1:遠隔医療、オンライン診療、オンライン受診勧奨、遠隔健康医療相談の関連
出典:オンライン診療の適切な実施に関する指針 (令和元年7月一部改訂)

https://www.mhlw.go.jp/content/000534254.pdf

 

医師と医師間の代表的な例としては、患者の画像診断データをやりとりし、遠隔で読影を行うなどの遠隔放射線画像診断や遠隔術中迅速病理診断などがあり、医師と患者間の遠隔医療の代表的な例としてはオンライン診療・オンライン受診勧奨・遠隔健康医療相談などがあります。

受けられるサービスの違いにより名称も変わります。

まずは医師と患者間における遠隔医療の種類からご説明しましょう。


図2:遠隔医療の種類まとめ
(参考:2018年改定厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」本指針の対象p.7より)

医師と患者間における遠隔医療の種類

「オンライン診療ガイドライン」で定義されているサービスは3種類あります。

■遠隔健康相談

遠隔健康相談は、医師もしくは医療従事者から受けられる健康相談サービスです。

患者個人の心身に応じた医学的助言は医師のみが出来るものとし、薬剤師からの服薬指導や、助産師からの乳児を持つ親への乳児健康サポートはこちらのオンライン健康相談のサービスにあたります。

テレビ電話だけでなく、音声のみの電話やメール・チャットでも相談をうけることができ、初診をクリニックで受ける必要もありません。(=初診から可)

診察も不要のため、あくまでも「相談」の範囲でのサービスとなりますが、遠隔医療の中では最も手軽にサービスを受けることが可能です。

 

オンライン受診勧奨

医師から医療機関受診の指示や助言を受けることが出来るサービスです。

初診を受けたことのあるクリニックで利用することが出来ます。電話やテレビ電話での診察が可能です。

医学的な助言や、個人の状態に対して罹患可能性のある具体的な疾患名の列挙も可能です。

しかし、オンライン上で処方を受けることが出来ず、一般医薬品等の使用助言を受けるに留まります。

 

■オンライン診療

医師から音声通話もしくはテレビ通話を用いたオンライン上で診察、処方の受けられるサービスです。

オンライン受診勧奨とおなじく、初診を受けたことのあるクリニック・医師のもとで受けることが基本となっていますが一部例外として、禁煙外来のみ、初診もオンライン上で受けることが可能です。

 

初診が対面診療なのはなぜか

現在のガイドラインでは、オンライン診療では対面診療と比較して患者から得られる情報が少なくなることから、初診は原則として対面と定めています。

原則としているのは前述したように例外として禁煙外来や緊急避妊薬の一部院外処方のみ、初でのオンライン診療が適用されている行為です。

 

遠隔診療と遠隔健康医療相談の具体的な違いは?

大きな違いとしては、遠隔診療は指針の対象であるのに対して、遠隔健康医療相談は指針の対象ではない点です。その為、指針のポイントである遠隔診療が初診原則不可に対して、遠隔健康医療相談は初診から可能となっています。※遠隔健康医療相談には初診という概念なりません。

その他にも、診療と医療健康相談という違いから、罹患可能性もある疾患名の列挙や処方不可などの違いがあります。※下記図参照

図3:オンライン診療・オンライン受診勧奨・遠隔健康医療相談で実施可能な行為(対応表)
出典:オンライン診療の適切な実施に関する指針 (令和元年7月一部改訂)

https://www.mhlw.go.jp/content/000534254.pdf

 

オンライン診療を始めとするサービスは、現代の社会的なニーズに対応することのみではなく、医師不足や医療費増加問題の解決の糸口にもなることを見込んでいます。医療サービスがより充実したものになっていくのではないでしょうか。

 

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