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コロナ時限措置時期にオンライン診療を行いたいでもどうしたらいいの?手順は?オンライン診療ができる病院などをまとめました。
クリニックに行かず電話またはオンライン診療でできるならその診療スタイルで医師にみてもらいたい・・
そう思った方は厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療について」を
ご確認いただく流れになっています。ここでは厚労省の情報やその他の情報も加えてよりわかりやすい手順書となっています。
遠隔診療/オンライン診療って?
オンライン診療とは病院やクリニックに出向かずに、パソコンやスマホを通して診察を受けられる診療方法です。
パソコンやスマホの映像や通話音声で医師の問診を受け、処方箋を出してもらうこともできます。
遠隔診療と呼ばれることもあります。”遠隔”は物理的な印象があるため、2018年にオンライン診療という呼称に変わりました。
しかし、現在でも名残で“遠隔診療”と呼ぶ方もいます。本格的に「オンライン診療」が認知され始めたのは今回のコロナウイルスがきっかけと言われています。
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コロナ時限的措置オンライン診療ポイント!
今回コロナウイルス感染の防止により、「受診歴がない初診患者にもオンライン診療を行える」ことが正式に発表されました。
ただしオンライン診療はすべての疾患で受けられるわけではなく、ご自身の状態などをお伝えし先生のご判断により行うことができます。
コロナによる時限的にできるようになったことは以下の5つです。
1,初診からオンライン診療を受けられるようになった
2,テレビ電話ではなく電話音声のみでもオンライン診療が受けられる
3,オンライン診療の研修を受けていない医師でも診察できる(ただし新型コロナウイルスの感染が収束したら、研修の受講が必要になります)
4,処方箋は医師から薬局へFAXで送付。患者は電話等で薬剤師から服薬指導を受け、薬は郵送などで送ってもらうことができる
5,糖尿病や高血圧などの慢性疾患の定期診療を受けている人は、オンライン診療でこれまで処方されていた医薬品や、予測されるような症状の変化がある場合に別の医薬品の処方をしてもらえる
オンライン診療の流れや必要なもの
必要なもの
・オンライン診療アプリケーション
・スマートフォンやタブレット等の通信機器
・インターネット環境
※スマートフォンがあればオンライン診療を受けることが出来ます。
※医療機関によってアプリケーションは異なりますので医療機関にてご確認ください。
コロナウイルス期間中にオンライン診療を行いたい場合の手順
持病により普段通院されている方はかかりつけ医にてご連絡ください。
普段通院とかはなく、オンライン診療を行いたい方に向けた内容となります。
(厚生労働省によるオンライン診療を行う場合の手順ポスターより)
1.病院を探す
A:電話・オンライン診療を行っているか確認
受診しようと考えている医療機関のホームページを確認するか、直接医療機関の窓口に、電話やオンラインによる診療を行っているかご確認ください。
B:かかりつけ医等または最寄りの医療機関
まずは、普段からかかっているかかりつけ医等にご相談ください。
かかりつけ医等をお持ちでない方は、下記の都道府県から電話・オンラインによる診療を行っている最寄りの医療機関にご連絡ください。
*医師の判断によっては、すぐに医療機関を受診する必要があるため、できるだけお住いの近くの医療機関を選択することをお勧めします。
クリニックによって診療対応科が違うので、自分の診てもらいたい症状に合う医療機関に問い合わせましょう。
2.予約方法
A:電話の場合
電話の場合は、医療機関に電話し、保険証などの情報を医療機関に伝えて予約します。
B:オンライン診療の場合
オンライン診療の場合は、医療機関によって予約方法は異なります。詳しくは各医療機関のホームページをご覧ください。
C:支払方法の確認
予約の際に合わせて支払方法についても確認します。
3.診療
A:診療開始
医療機関側から着信やオンラインで接続され、診療を開始します。
B:本人確認後、症状説明
まずは、受診を希望されているご本人であることを確認するために、求められた個人情報を伝えてから症状等を説明してください。
電話やオンラインによる診療では診断や処方が困難な場合もあります。
4.診療後
A:医療機関への来訪を推奨されたら
医療機関に来訪して受診するよう推奨された場合は、必ず医療機関に直接かかるようにしてください。
B:薬の処方を受けた場合
薬が処方され薬の配送を希望する場合は、薬を出してもらう最寄りの薬局を医療機関に伝えたうえで、診察後、薬局に連絡してください。
電話やオンラインによる服薬指導を受けられ、その後、薬が配送されます(薬局に来訪されて服薬指導を受ける必要がある場合もあります。)
オンライン診療Q&A
Q:どういう症状ならできる? |
A:オンライン診療については疾患などでの縛りはなく、「診断や処方が医師の責任の下で医学的に可能であると判断した範囲」であれば診断や処方が可能です。ただし、麻薬や向精神薬、高悪性腫瘍薬や免疫疾患抑制薬などの処方はできません。
また、新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合についても、オンライン診療は行うことができません。
継続した発熱はもちろん、軽度の発熱や、鼻やのどの症状、腹痛、 頭痛など、視診と問診だけでは重症度の評価が難しく、PCR検査などもできません。また、ぜんそくやほかの感染症などを見逃すリスクもあるためです。
Q:どうやって診療するの? |
A:スマートフォンやタブレットなどを用いて診察します。
Q:お金はどのくらいかかる? |
A:診療にかかる費用(予約料、検査費用、医薬品又は処方箋の配送にかかる送料及び手数料、診断書手数料、情報通信機器の運用に要する費用等を含む)は医療機関にお支払いいただく必要があります。その他に3G、4G、LTEなど携帯電話網をご利用の場合、パケット通信料が発生します。
Q:支払い方法は? |
A:次回の来院時に合算請求するか、または銀行振込、クレジットカード、その他電子決済も可能です。詳しくは受診するクリニックにご確認ください。
オンライン診療ができる病院一覧
▼オンライン診療と電話診療対応医療機関リスト
「電話・オンラインでの診療を対応している医療機関リスト」が厚生労働省から公開されました。
北海道
東北
関東
甲信越
関西地方
四国地方
中国地方
九州・沖縄地方
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▼オンライン診療対応医療機関リスト
日本医療ベンチャー協会による「オンライン診療対応医療機関リスト」が公開されました。
都道府県ごとに検索できるリストになっています。1週間ごとに更新されているそうです。
全国オンライン診療実施医療機関リスト ※googleのスプレッドシートのためPCでの閲覧を推奨します。
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MedionLife編集長。1994年生まれ 京都女子大学卒業。医療系IT企業に入社し、オンライン診療サービスの営業/コンサルティングに従事。オンライン診療情報サイトの重要性を感じたことからMedionLifeを立ち上げる。新しい医療を考える人たちのサポーターになっていきたいと考えている。