目次
オンライン診療の要点を図や表で初めてまとめた記事になっています。これさえ目を通せばオンライン診療を理解できるように解説していこうと思います。オンライン診療ガイドラインを読む前に目を通すとより理解が深まります。
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オンライン診療の背景
オンライン診療は「遠隔診療」として1997年からすでに始まっており、2018年3月に「オンライン診療」に呼称変更されました。
遠隔診療の呼称時、離島や僻地など物理的に医院へ足を運ぶ難しさを重視されたもので、2018年3月のオンライン診療ガイドライン発表前までは遠隔診療は電話再診の枠組みとして算定されていました。また2018年の診療報酬改定にてオンライン診療のガイドラインが初めて明確化されました。
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[2016年以降]安倍総理が「ビックデータや人工知能を最大限に活用し、予防、健康管理や遠隔診療を進め質の高い医療を実現していく」と遠隔診療の普及を明言されました。
オンライン診療では、ITの進展、現代社会の変容を踏まえ、物理的な理由以外にも患者それぞれが抱える通院軽減や医師の働き方から都心部での利用も考えたガイドラインが発表されました。オンライン診療を提供する企業によると2018~2020年では首都圏及び大阪・京都・兵庫の関西圏にある医院からの導入数が増えたようです。※編集長調べ
図1:遠隔診療からオンライン診療へと呼称変更に伴い変わる意味合い
おさえておきたい遠隔医療の種類や違い
オンライン診療という名前が拡がっていますが、ビデオ診療やスマホ診療はたまた健康相談など様々な名前が呼ばれており、結局何がオンライン診療?となっている方も多いでしょう。意外とオンライン診療や遠隔医療などの違いに混乱されている方が多くいらっしゃいます。
簡単にご説明すると、遠隔医療とは、情報通信機器を活用した健康増進、医療に関する行為と定義されています。遠隔医療の枠組みの中に、オンライン診療、オンライン受診勧奨、遠隔健康医療相談といった種類があるのです。海外ではTelemedicineとして認知されており、Telemedicineは診療や健康相談すべてを含んだ総称とされており、いわゆる遠隔医療にあたります。
日本では医療行為によって区分されており、またルールが異なる点もあります。
オンライン診療ガイドラインの内容をわかりやすく図表にまとめてみました。
図2:遠隔医療、オンライン診療、オンライン受診勧奨、遠隔健康医療相談の関連
(引用:2018年改定厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」p.6より)
図3:遠隔医療の種類まとめ
(参考:2018年改定厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」本指針の対象p.7より)
オンライン診療4つの加算
では、実際オンライン診療を行う場合医療機関での算定はどうなるの?という声にお答えするため、わかりやすく図にまとめてみました。
詳細は「オンライン診療ガイドブック」Guidebook02~07にガイドライン内容や適応疾患などが記載されています。
02 | オンライン診療料とオンライン医学管理料 |
03 | オンライン在宅管理料と精神科オンライン在宅管理料 |
04 | 遠隔モニタリング加算 |
05 | 【まとめ】オンライン診療の要約&ポイント |
06 | 電話再診での算定方法 |
07 | 【保険診療】オンライン診療適応疾患一覧 |
保険適応の場合、オンライン診療の加算点数を下記の図5にまとめてみました。
対象疾患:保険適応と自由診療で行うオンライン診療
2018年オンライン診療ガイドラインで保険適応になった診療科は内科・小児科・精神科・在宅がメインでした。実際にオンライン診療で算定可能な疾患を保険適応と自由診療に分けてまとめました。自由診療枠の多くは、相談窓口やセカンドオピニオンなどで利用されています。※編集長調べ
※ただし主治医がオンライン診療診察可能と判断した結果による。
図6:オンライン診療による保険適応と自由診療の対象疾患
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MedionLife編集長。1994年生まれ 京都女子大学卒業。医療系IT企業に入社し、オンライン診療サービスの営業/コンサルティングに従事。オンライン診療情報サイトの重要性を感じたことからMedionLifeを立ち上げる。新しい医療を考える人たちのサポーターになっていきたいと考えている。